春の奄美(6)~苦労の末のアカヒゲ、亜種オオトラツグミ

春の奄美(6)~苦労の末のアカヒゲ、亜種オオトラツグミ

4/10-13 春に奄美を訪れました。

11日の夜遅くまでナイトバーディングをした翌日は、夜明けにさえずるオオトラツグミの声を聴く会。奄美探鳥は寝る暇がないのが悩み、ということはあとで知りました。

▼亜種オオトラツグミは、トラツグミの「ヒー」という声と違って「キョロン・ツィー」と鳴きます。かなり近くで声が聞こえるものの姿は見つからないので、視認は無理かなと思っていたら、林道の暗い中でミミズを採餌している姿を見ることができました。(Amami Thrush)

▼その後は最大の懸案事項のアカヒゲ捜索。その間、亜種アマミコゲラを見ることができました。南に行くにつれ暗色がかかるという法則に従い、いくぶん背中の色が濃いような。

▼アカヒゲの中でも奄美のアカヒゲは特にシャイで、餌があるとか巣があるとかいった理由のないいわばフリーのアカヒゲを林道で見つけるとなると至難の業。最初はこの写真でも称賛される状況でした。

▼出てきても一瞬しかとどまっておらず、森は暗くてAFが合いません。ほとんどの時間をアカヒゲ捜索に投じていたような気がしますが、ガイドさんのご尽力でどうにか全身を撮ることができました。(Ryukyu Robin)

▼奄美の亜種アカヒゲはお腹の脇がベタっと黒いのが特徴です。沖縄には亜種ホントウアカヒゲがいますが、これほど黒くないそうです。

▼その後も林の奥の厳しい場所でアカヒゲの姿を発見。緑がかぶっていますが、一番しっかり見られた個体でした。

▼手持ちで揺れ揺れですが、動画を撮ってみました。24秒です。