宮城県の鳥たち(9)初見のマダラウミスズメ
1/17~20 宮城県で探鳥するツアーに参加しました。
今回の旅の最大の目的は、仙台湾に越冬に来ているマダラウミスズメを見ることでした。
ガイドさんの経験から、1航海に1チャンス、だいたい2羽というお話でしたが、少し波が高く、背の低いウミスズメ類を見つけるには厳し目の海況です。
今回の海況では、干し草の山から針を探すようなチャレンジに思える…。
とにかく、ゴマ粒大でもいいから見たい、たまたま撮った遠くの鳥がそれであってほしい…。
参加者の期待を背負ったガイドさん達が捜索してくれている中、1時間から2時間近い時間が過ぎていきました。
▼かなり離れた海域まで進んできたなあ…と呆然と波に揺られていたそのとき、ガイドさん達から「マダラ!!」と、待っていましたの声が。
突如戦闘態勢に突入。逆光でもなんでも、とにかく証拠写真を。出てくれた!よかった!と安堵と感動が押し寄せます。
▼飛び去った先を追いかけていくと、しっかり見られる機会が訪れました。憧れのマダラウミスズメです。(Long-billed Murrelet)
▼どうして憧れているかと言うと、以前は地元の大洗からでも見られたという話を聞いてたものの年々ウミスズメ類が減り、下手すると一生見られない鳥かもしれないと思っていたからです。
▼立ち上がってパタパタすると、お腹にぶち模様が見られました。夏羽では名前のとおり顔から腹が黒っぽいまだら模様で埋め尽くされるので、その名残かもしれません。
▼マダラウミスズメは船から離れるかっこうになり、後ろ頭を見る機会が多かったのですが、後頭部に目のような白い斑があるのが気になりました。ハイタカや小型フクロウ類にも見られます。
▼最初はたまたまかと思いましたが、図鑑にも後頭部の両端に斑があることが記載されていました。
▼後半にかけて徐々に波は落ち着いてきましたが、基本的には鳥をファインダーに入れるのが困難な状況で、無事に撮影できているのかかなり心配でした。
▼写真はともかく、いやー見られた見られた、これで大手を振って故郷(くに)に帰れる、と心の余裕が一気に生まれました。
▼それからはビロードキンクロを狙って船を進めますが、警戒心が強くてすぐに飛ばれてしまいます。(Stejneger’s Scoter)
▼ビロードキンクロを間近で見る機会もそうそうないので、頑張りましたが、撮影難易度はマダラウミスズメ以上だったかもしれません。
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