2022年10月大洗-苫小牧-八戸航路(7・了)海を渡るコミミズク

2022年10月大洗-苫小牧-八戸航路(7・了)海を渡るコミミズク

10/21-23 大洗-苫小牧-八戸航路に行ってきました。

▼10/22 八戸から苫小牧港へ16時に到着すると、ダッシュでウトナイ湖へ。

▼日没ギリギリですが、北海道の陸の自然にも触れる機会を頂きました。対岸のオジロワシ2羽。(White-tailed Eagle)

▼この時期、マガンが250~300羽ほど塒入りするのが見られるということで、その瞬間を待ちます。頭上を通過するマガンたち。(Greater White-fronted Goose)

▼写真が撮れないほど暗くなると、マガンはウトナイ湖の奥のほうに山の稜線にも似た雁行のラインを作って続々と入ってきました。

10/23 苫小牧から大洗に向かう最後の航路。ハイライトはいきなり朝6時過ぎに訪れました。
船首方向で観察者の方々が異様な雰囲気で集まりはじめ、「コミミズク!」の声が聞こえました。

▼なんと、あのコミミズクが海上の空高くを飛んでいるではありませんか。秋の航路でときおりコミミズクが渡っていることがあるという話を耳にしていましたが、実際に見る機会があるとは思いませんでした。(Short-eared Owl)

▼その後は、ミ◯ミオナガミズナギドリか⁈という個体が出て活気づく一幕も。(後日オオミズナギドリと判明)
今回もキジバトが船についてきました。(Oriental Turtle-Dove)

▼今回初めてまともに撮れたコアホウドリ。昨年11月初頭に乗ったときはコアホウドリだらけ(全航路合計で100羽以上)だったのですが、少し時期が違うだけで全然もようが変わるところが面白いですね。(Laysan Albatross)

▼おびただしい数のウミネコが浮いていました。(Black-tailed Gull)

▼いつも無慈悲なくらい鳥が出ない帰りの航路ですが、暖かいので日光浴をしながら呆然と海を眺めていました。
点々と渡り途中のオオバンが船体の脇から飛び出していきました。(Common Coot)

さて今回は、晴れ通し、気温は高く、波は穏やかで、誰も体調を崩さず、とてものどかな航路になりました。
海鳥観察としてはもう少し波風があっても良かったのですが、この時期に台風をかわして4航路も乗れたこと自体ラッキーなので、それを望むのは贅沢な話ですね。
お疲れ様でした。