2020年10月の大洗-苫小牧航路~往路・ハジロミズナギドリ
10/2 ツアー利用で大洗-苫小牧航路+北海道南部を探鳥しました。大洗苫小牧航路の往路の観察のようすです。
昨晩から嫌なうねりを感じていましたが、目覚めるといきなり船酔いしており、甲板に出られるのか際どい状況でした。
どうにか自分を奮い立たせて、観察開始。
▼6時から観察を始めましたが、そこそこ波は立っているのに鳥は少なく、ピークポイントの一つである金華山まで来ればと思っていましたが、そこまで行ってもめぼしい鳥が見つかりません。
宮古市の手前まできたところでようやくクロガモの群れが渡る様子が見られました。(Black Scoter)
▼1時間ほどすると、船体のすぐ脇から小さな鳥が1羽、パタパタと飛び出しました。背中の濃さやコントラストの強い縦縞からアカエリヒレアシシギとわかりました。(Red-necked Phalarope)
▼青森沖に接近するにつれ、オオミズナギドリの群れが数え切れないほど飛んだり着水したりしているのが見え、そこからは集中力を切らすことなく観察することができました。(Streaked Shearwater)
▼漁船の周囲を飛ぶのはひときわ大きなクロアシアホウドリ。漁船から見たらどれだけ近いことか…。(Black-footed Albatross)
▼またしばらく鳥影が減り、油断していると眼下からトウゾクカモメが出現しました。(Pomarine Jaeger)
翼の下面に三日月のような模様が2つ見えるとトウゾクカモメ。
▼それからすぐ、やはり眼下をプカプカ浮かぶ白くて大きめの鳥が1羽。流れるのを必死で撮影すると、嘴の脇に白いラインが見え、この時期にはまだとても珍しいといえるハシブトウミガラスであることがわかりました。(Thick-billed Murre)
▼下北半島から北海道につながる一番のピークポイントでは、近くにクロアシアホウドリが出てくれました。
▼さらに、日が傾き始めた頃、満を持してハジロミズナギドリが飛び始めました。
秋の大洗苫小牧航路のメインターゲットで、昨年は見られず、今回はこれが見たくて乗ったので本当に良かったです。(Providence Petrel)
▼背中から見ると黒っぽく、高低差の激しいソアリングで、とてもクールでかっこいい鳥でした。
遠いのを含めると5羽出現しました。
▼最終盤で出た目立つ鳥はコアホウドリ。(Laysan Albatross)
全体的に餌となる魚群が少ないのか、ポツポツと鳥が出てくる印象ではありましたが、ターゲットの鳥やアホウドリの仲間も見られて満足の往路でした。
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