2023年5月の大洗-苫小牧航路(6)アジサシ、クロトウゾクカモメ
5/19 大洗苫小牧航路の復路の様子です。
▼復路は曇天模様で、次第に雨になりました。
青森沖で、アジサシが出現。またコシジロアジサシかと思って慌てました。(Common Tern)
▼北の航路でアジサシ類を見るのは今回が初めてだったので面白かったです。
▼黒いミズナギドリの群れの中に、けっこうな確率で嘴が淡色のアカアシミズナギドリが混ざっているのですが、パッと見分けるのが難しいです。(Flesh-footed Shearwater)
▼アホウドリの若い個体が出ました。アホウドリが出た時の甲板の盛り上がりぶりは異常です。(Short-tailed Albatross)
▼シロハラトウゾクカモメ祭りは今日も続き、あの群れ全部がシロハラトウゾクカモメ!?と驚かされる場面がありました。(Long-tailed Jaeger)
同時にコアホウドリも突然に沢山飛び始め、誰が何を見て鳥の名を叫んでいるのかわからないほど、甲板は興奮のるつぼと化しました。
▼オオトウゾクカモメは黒く幅広い翼に白い斑が鮮やかで、大きいのですが蝶が飛ぶように見えます。(South Polar Skua)
▼オオトウゾクカモメに絡まれていた個体は嘴が細めですが頭から胴回りが太いので、トウゾクカモメと推定しました。シロハラトウゾクカモメの若い個体と分かりました。
▼これは初めて現場でクロトウゾクカモメであろうと感じ、識者にも問題なしとされた個体。
上面下面に白いフラッシュが見られ、頭が小さく、尖った中央尾羽が生えかけています。(Parasitic Jaeger)
トウゾクカモメと推定されている若い個体は、シロハラトウゾクカモメではないでしょうか。嘴がかなり小さく寸詰まり、翼が細長い、翼下面の初列風切基部に白斑が無い(白っぽく見えるのは下雨覆?)など、いずれもシロハラ寄りの特徴に見えます。こんな若い個体もいたんですね。
箕輪様>
条件の悪い写真にも関わらず、ご親切にご指摘頂きありがとうございます。
翼下面の白っぽい部分でトウゾクカモメで良いのかな…?と思ってしまいましたが、改めて色々な資料を見ますとトウゾクカモメならば初列風切基部がもっと明瞭に白く見えるんですね。
シロハラトウゾクカモメなら嘴が短く細いのも納得です。若い個体の見え方がこのような感じなのかと勉強になり、感謝致します。