小笠原の海鳥ツアー(12)~オガサワラミズナギドリ

小笠原の海鳥ツアー(12)~オガサワラミズナギドリ

6/4-6/9 小笠原で海鳥を見るツアーに参加しました。

今日は父島最後の日。チャーター船のラストチャンスです。
昨日は荒れていた海でしたが、今日はどうにか収まり、雨の降る中ではありますが無事に出発することができました。
また、昨日航行中止になってしまったリベンジで、船が早朝から出てくれることになりました。

▼船についてきたクロハラアジサシ。初日から港をうろうろしていた個体と一緒だと思われます。手が届きそうな距離で妙に可愛らしく見えました。(Whiskered Tern)

さて、今日のチャーター船では絶対にしっかり見たい鳥がいました。オガサワラミズナギドリです。
この鳥は、約100年前に発見され、当初は“オガサワラミズナギドリ”という名の固有種として分類されていましたが、次第に世界広域に分布する種の“セグロミズナギドリ”の一亜種と考えられるようになってしまったところ、2018年DNA分析により、実はやっぱり小笠原固有の種“オガサワラミズナギドリ”で正しいことが判明したという逆転ストーリーの持ち主です。→詳しくはこちら

▼ガイドさんに事前に識別のポイントをよく聞いて、他の海鳥を見ている合間もその姿を探していました。
すると、船を停泊して海鳥を見ていたある時、違和感のある鳥の姿が突然目に入りました。

▼一回り小柄で、翼の先が丸く、聞いていた通りの特徴にオガサワラミズナギドリだろうと次第に確信が強まりました。(Bannerman’s Shearwater)

▼似ているオナガミズナギドリの群れの中に1羽しかおらず、素早く飛び回るため、船上で走り回ることに。

▼短時間の遭遇ではありましたが、今回のツアーで初めて見た鳥なので、しっかり撮ることができて大満足です。

▼海上を低く、パタパタ・ス~と飛ぶのが特徴的で、どこか楚々とした雰囲気があります。

▼個体数は南硫黄島で数万〜数十万組程度の繁殖が確認されているということですが、今回のチャーター船では一度に1回2回の出現頻度でした。

▼下がオナガミズナギドリ、上がオガサワラミズナギドリです。かなり大きさに違いがあることがわかります。