天売島の散策(2)~ウトウの帰巣

天売島の散策(2)~ウトウの帰巣

7/1-2 手売島で探鳥しました。

▼手売島名物・ウトウの帰巣ナイトツアーに参加しました。およそ80万羽いるというウトウがひなへの小魚をくわえて巣穴に戻ってくる一大イベントです。
薄暮の中、頭上を時速60kmあまりでウトウが流れ星のように降り注ぐシーンは圧巻。

▼オオイタドリの茂みに「ヒューン、ドサッ」と落ちてくるウトウ。一目散に巣穴に入るため魚を持っているところは近くを飛んでいる時以外、見えませんでした。また、ぶつかると大変なことになるので、不用意な場所で立ち上がらないようあらかじめ注意されます。実際、勢い余って、開いていたバスの乗車口に突っ込むウトウがいました。

▼この個体たちは、設置されたLEDライトを利用して他のウトウから魚を横取りしようと企むウトウだそうです。
ナイトツアーでは営巣地を間近で観察するため様々な配慮がなされており、時間制限あり、フラッシュ禁止(小型LEDライトが4~5個設置)、非常に見づらいオオイタドリの茂みで観察、など撮影にはいささか厳しい条件でしたが、ウトウをこれだけ近くで見られる場所は他にはありません。
帰り道の車中からも、道路をドタドタと横切るウトウの姿が見え、この島におけるウトウの身近さを感じました。

▼さて、翌日、濃霧と強風で海鳥観察の漁船の欠航が決まったため、港などをぶらぶら散策することにしました。ゴマフアザラシがあたりを見回しています。

▼昨日ウトウの帰巣を見た場所を目指しつつ草原で小鳥を探索。コヨシキリを見つけました。(Black-browed Reed-Warbler)

▼ウミネコの営巣地を見下ろしました。ウミネコはウトウから小魚を奪うだけですが、オオセグロカモメはウトウのひなを食べてしまうそうです。

▼本当にびっくりするくらいどこにでもいるノゴマ。(Siberian Rubythroat)

▼漁船が出ないならせめて陸地からと海鳥観察ポイントまで行ってみましたが、凄まじい霧と風に断念。また昨日と同じアリスイを観察しました。