8月の小笠原ツアー(7・了)~アカアシカツオドリ白尾褐色型

8月の小笠原ツアー(7・了)~アカアシカツオドリ白尾褐色型

8/1~8/6 小笠原のツアーに参加しました。

▼8/5~6 帰りのおがさわら丸の様子です。マッコウクジラのブロー(潮吹き)が見えたと話していると、しばらくしてすぐ近くに浮上しました。
ここまで近くで見たのは初めてでした。

▼さらにマダライルカがジャンプしていたのを偶然撮影することができました。
今回は鯨類に詳しいガイドさんのツアーだったので、ハシナガイルカ、マダライルカ、マッコウクジラなどをしっかり見る機会があったのがとても良かったです。

▼さて、日没が近づいてくると、アカアシカツオドリが増えてきました。白色型の亜成鳥(3年目?)。(Red-footed Booby)

▼さらにふと目に入ったのがこのアカアシカツオドリ。
褐色型だけど…尾が…白い!?
ガイドさんほか海鳥マニアたちの顔色が変わりました。自分も例外ではありません。
というのも、ガイドさんから事前に「アカアシカツオドリには4種の羽色タイプがあるが『白尾褐色型』だけはついぞ見たことがない、日本における記録が極めて少ない」という話を伺っていたからです。

▼あたりはどんどん暗くなり、どうやったら撮影できるのかというレベルです。それでも撮影を試み、真っ暗になったあとは明日も船についていてくれることを祈りました。

▼翌早朝、船の一部にアカアシカツオドリたちが休憩している姿を確認できました。

▼そしてあの「白尾褐色型」もまだ居着いていてくれました。改めておしゃれな配色に感動です。

▼白尾褐色型は日本で観察されるアカアシカツオドリの亜種には少ないとされています。その少ない個体を見たのか、あるいはとんでもなく遠くから飛来した別の亜種なのか、いずれにしろ大変珍しい個体であることには違いありません。まだ謎多き羽色型で、今後の観察例など興味を持って見守っていきたい所です。

▼白尾褐色型は餌の魚をゲットするとすぐに船を離れてしまいましたが、褐色型などいくつかの個体は残っていてくれました。

▼明るいところで見た白色型の亜成鳥。こういう光線状態で白尾褐色型が見たかった…という気持ちがムクムクと…。

▼かなりフレッシュ感ある若い個体も。この写真には写っていませんが、腹部は白っぽいので、日本の繁殖地で多いという白色型の幼鳥であろうと推測しました。(Birder2020年7月号を参照)
アカアシカツオドリの色々なタイプが見られ、奥深さを感じました。
その後、八丈島から三宅島過ぎまで、ぽつぽつとヒメクロウミツバメが飛んでいるのを同乗の方に教えて頂き、波間を小さな黒いブーメランのように飛ぶ姿を初見できました。波が荒く、眼力を振り絞らないと見えない状態だったので、教えて頂いて感謝です。

今回の小笠原ツアーの野鳥に関する記録は以上です。
台風6号の迷走により、せっかくの小笠原の旅がどうなることかと思いましたが、小笠原に精通したガイドさんのご尽力により、毎日のご飯どころ、楽しい寄り道、チャーター船外洋ツアー、自然観察ツアー、鯨類観察など、小笠原の食べ物や自然をまるごと楽しむ貴重な経験をすることができました。有難うございました。
小笠原の野鳥以外の魅力にも目を向けたい方、チャーター船による外洋海鳥ツアーなど楽しい小笠原プランにご興味がおありの方は、このたびお世話になった小笠原アンバサダーのsakikoガイドさんまで🐬