2023年2月の大洗-苫小牧航路の復路(2)~トウゾクカモメ、コアホウドリ、シロエリオオハム
2/26 大洗苫小牧航路の復路(苫小牧→大洗)です。
▼岩手沖より。アカエリカイツブリです。単独ないしは少群が見られました。(Red-necked Grebe)
▼シロエリオオハムは、ところによっては数え切れないほど水平に飛んでいるのが見えました。(Pacific Loon)
▼運良く近くから飛び出したシロエリオオハム。(Pacific Loon)
▼腰の白い部分の食い込みがほとんど見られないこと、チンストラップがうっすら見えることなどからシロエリオオハムと判断します。
▼仙台沖から福島沖にかけて。珍しく、シロカモメがバッチリ見られました。(Pacific Loon)
▼かなり近くをコアホウドリが飛んでくれました。(Laysan Albatross)
▼2月の航路ではアホウドリ類の中ではコアホウドリだけが突出して多く見られました。下面の模様に縦の繊維っぽいラインがあって大胆なデザインの織物のように見えます。
▼金華山の手前で、黒いトウゾクカモメが並走してくれました。暗色型かなと思ったのですが、お腹は黒くありません。(Pomarine Jaeger)
▼成鳥の冬羽か。トウゾクカモメの夏羽に見られる尾羽根のおひねりが少し見えます。
いよいよ福島沖。今の時期は関東の沖合が面白いらしいので期待していると、残念ながらここでデッキでの観察は終了。最近、強風が原因の乗客の事故があったそうで、デッキが閉鎖になってしまったのです。その後、風が収まった時期もあったのですが、海上警報が「強風」である以上、デッキには出られないとのことでした。
事故の発生には大いに注意するべきですが、今後もこうした運用が継続された場合、大洗苫小牧航路の海鳥観察はどうなってしまうのだろうかと、勝手ながら心配になりました。
▼閉鎖直前に見たウミネコを襲うトウゾクカモメ。
窓越しに見ていると、茨城の日立沖からコアホウドリが50羽くらい見えたり、アホウドリの成鳥・幼鳥、シロエリオオハムの群れなどが確認できました。
しかし、今年の海水温の高温化により目的のウミスズメ類は乏しい結果に。また、2月は吹雪や強風のリスクが高いことを学習しました。
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