2023年道東の旅(5)アメリカビロードキンクロ

2023年道東の旅(5)アメリカビロードキンクロ

2/16~20 道東の鳥たちに会いに行きました。

▼道東のどこかの港にアメリカビロードキンクロが入っているらしいと耳にし、候補地を回ってみると、ほかにはビロードキンクロがいっさい見当たらない中、この1つがいだけが間近で採餌しています。

▼最初は普通のビロードキンクロだと思ってカメラを構えましたが、撮影しているうちに「脇が褐色で…鼻のコブの盛り上がりが平坦で…」とアメリカビロードキンクロの特徴に一致していることに気が付き始め、心臓が高鳴りました。

▼アメリカビロードキンクロは、ビロードキンクロと比較すると嘴のふちに黄色い部分が無く、赤やピンク~紫で濃い印象です。頭が台形なのも特徴。(White-winged Scoter)

▼かなり大きな貝を丸呑みにしていました。
珍しい鳥ですし、この短時間で見つけるのは難しいのではないかと思いましたが、こんなに近くで見られるとは。

▼さて、問題はもう1羽の雌もアメリカビロードキンクロなのかということです。頭の形はかなり台形で、雄と同じでした。

▼図鑑を見て、基部の境界線の角度など検討したものの、その部分でははっきりわかりませんでした。

▼最終的には、額が飛び出した頭の形からアメリカビロードキンクロで良いのではないかと思いましたが、確信は持てません。

▼海外ではビロードキンクロと別種扱いになっているアメリカビロードキンクロ。遠くでも見られれば御の字と思っていましたが、好条件で観察でき、かなりラッキーでした。

▼35秒の動画です。頭の形や、嘴の派手さ、脇の褐色に注目してみてください。