田園のコモンシギ

田園のコモンシギ

9/19 県内某所でムナグロの群れの中にコモンシギが発見されたとのご連絡が。

▼場所を教えて頂いて現地に赴くと、残念ながら今しがた飛んで行ってしまったということです。(Pacific Golden-Plover)

▼土地勘がない場所なのであまり離れた場所に行くわけにもいかず付近をうろうろしてみると、タシギが点々と見られました。(Common Snipe)

▼その後もしばらく見つからないため諦めかかった頃、ムナグロの別部隊が見つかり、その中にいるかもしれないとの一報が。急いで現地に向かいました。
すると、ムナグロより一回り小さなコモンシギがちょろちょろと稲刈り後の田んぼを歩いていました。

▼コモンシギ。(Buff-breasted Sandpiper)
見られる場所が転々と移動しており、小さくて動きが早いため、そのフィールドに精通した地元の方々のご協力がなければ見ることはできませんでした。深く感謝です。

▼2019年に小山市と小笠原で見る機会がありましたが、それ以来の観察でした。県内で見られたのは別格の嬉しさがあります。

▼二番穂や稲わらの間を歩く様子はかなりせわしなく、2019年に見たときは静かに立っていることが多かったので「コモンシギってこんな鳥だったっけか?」と驚きました。

▼背中から雨覆にかけての黒い羽根には白い縁取りが明瞭にあり、鱗のように先が丸く見える羽根なので、コモンシギ幼鳥で良いかと思います。(Buff-breasted Sandpiper)

▼かつてベテランの大先輩に「秋のムナグロの群れは要注意、コモンシギを連れてくることがある」と聞いていましたが、伝説は本当でした。

▼詳しくない土地に出向いたものの見ることもできず残念な気分で帰ることになるか…と思いましたが、最後にようやく見られて心底ほっとしました。
ちなみに、すでに抜けているとのことです。

▼チョコマカした動きや、ムナグロとのサイズ比較など、動画で撮影しましたのでよろしければご覧ください。1分ほどです。