じっくり見られたリュウキュウヨシゴイ

じっくり見られたリュウキュウヨシゴイ

5/31 リュウキュウヨシゴイを求めて足を延ばしました。

▼次から次と飛び出すヨシゴイをファインダー越しに追いかけていると、その後ろから突然に赤い鳥が飛び出しました。

▼赤いヨシゴイこと、1羽だけ迷い込んでいるリュウキュウヨシゴイです。(Cinnamon Bittern)
見逃しようがない赤さ、そしてヨシゴイと違って翼の先が黒くありません。

▼地元の方から現場で「低くしか飛ばないし、一瞬で潜るから撮影はかなり困難」と伺っていましたが、まさにその通りで、短く飛ぶとすぐに潜行してしまいました。
横顔はなんだかアカショウビンのようです。

▼しかし、そのあと奇跡が。少し動き回ったあとに、リュウキュウヨシゴイがヨシの先のよく見えるところ、スコープでしげしげと見るには最適の距離に、5分以上もじーっとしてくれたのです。「こんなことは滅多にない」との声が聞こえました。

▼リュウキュウヨシゴイは本来、南西諸島の留鳥ですが、なぜか関東に迷い込んでしまいました。その本場でもかなり見づらくなってきていると聞きます。婚姻色の雄で、とてもきれいな個体でした。

▼リュウキュウヨシゴイを初めてじっくり見たところ、「瞳孔が横長」ということに気が付きました。動物だとヤギの目に似ています。南方の日差しが強い場所ではスリット状の瞳孔が有利に働くのでしょうか。正面顔はなんとも可愛らしいかんじです。

▼参考のヨシゴイの目。ヨシゴイは瞳孔が丸くなっています。

▼さらに、かがんだポーズをしたときに、肩の付け根のあたりにシックでおしゃれな羽根を隠していることに気が付きました。羽軸が黒く、縁は幅広くクリーム色の羽根です。

▼ついに飛び出しました。ヨシが手前に何層にも生えているのがかぶってなかなかピントが合わず苦労しましたが、数カットピントが合っておりホッとしました。

▼午後からの挑戦で、長期戦になると辛いなと思っていましたが、1時間半ほどの時間で目的を達成でき、大変ラッキーでした。