強風に舞うレンカク

強風に舞うレンカク

7/8 翌日、再びレンカクの様子を見に行きました。

▼人はまっすぐ立っていられないような強風のなか、レンカクは畦の奥や手前を行ったり来たり、飛んでみたりと風に翻弄されつつ滞在していました。(Pheasant-tailed Jacana)

▼昨日より全体がすっきり見えます。すでに密集気味の現場に戻るのは控えようかと思いましたが、地元で観察できるのは一生に一度かもしれないので突入。
結果としては来て良かったです。

▼歌舞伎役者のような白い面にくわえ、白と金色のあいだの黒ラインはモンドリアンの絵のように全体を引き締める効果があり、衣装デザイナーが存在するのではないかと思わされます。

▼三列から初列風切のあたりのくるんと反りかえった形、そこから枝垂れた尾羽根のシルエットが鳳凰のようです。
ちなみにレンカクは、タマシギと同じように一妻多夫で、オスが子育てするそうです。雌雄同色。

▼立ち上がると、レンカクの特徴である大きな趾(あしゆび)が見えました。蓮の鶴と書いてレンカクと読むだけあって、本来は蓮や水草の上を移動するため、大きなあしゆびを持っています。

▼ミスショットなのですが、あしゆびだけはしっかり写りました。

▼天候が回復したらすぐに抜けそうな予感はしていましたが、やはり2日目の深夜か3日目の早朝に旅立ってしまったようです。4日目から再発見を目指して連日探し続けましたが、見つかりませんでした。
めったに見られない美しい鳥なので皆で見たかったところですが、場所が狭い農道だったので大事になる前に抜けてホッとした面もありました。