2018年の鳥見を振り返る

2018年の鳥見を振り返る

今年も残り数時間となりましたので、2018年の鳥見を振り返りたいと思います。

▼今年も来てくれました涸沼のオオワシ。今まで見たことがなかった、有名な杉の上にとまる姿が見られて感動です。

▼1月はベトナム遠征。大好きなヤイロチョウの仲間を2種類撮影することができました。
左がミドリシマヤイロチョウのオス、右下のオレンジ色がメス。右上がコシアオヤイロチョウのメスです。

▼2月は銚子へコオリガモのオスを見るために出かけました。偶然、湾内に入ったフルマカモメを見ることができたのも予想外の出来事で嬉しかったです。

▼3月は地元近くでキレンジャクを観察。キレンジャクは全くの初見で、いつか地元で見られることを楽しみしていた鳥でした。

▼5月は初の粟島へ。飛島しか知らなかったので、新鮮な環境で離島ならではの珍しい鳥を探すのはとてもワクワクする体験でした。
(シベリアアオジ、アカマシコ、マミジロツメナガセキレイ、キマユホオジロ)

▼また、同時期に繁殖調査の地元のコースをいくつか担当しました。場所は知っているものの歩いたことのないコースを歩くと、今まで声すら聞いたことがなかったオオムシクイが鳴く森を見つけ、運良く姿も撮ることができました。地元なのに知られざるポイントがまだまだ有ることを確認できて大変ですが勉強になる日々でした。

▼6月は念願の天売島へ。しかも大洗苫小牧航路を使って航路探鳥もできてしまうツアー。残念ながら天売島では天候に恵まれませんでしたが、ウトウの帰巣や多くのノゴマの観察など、天売島の魅力を感じることができました。

▼7月からは地元のフィールドで発見や嬉しい出会いが続きました。1つ目はフラッグのついたオオジシギとの遭遇です。2016年7月勇払でつけられた60羽+の1羽であることがわかり、少なくとも北海道と越冬地であるオーストラリア付近の約9000kmを2往復はしている個体であることがわかりました。

▼同月、情報を頂いて大洗の湾内に入ったカンムリウミスズメを観察することができました。太平洋側の航路では観察する機会は少なくないため、ライファーではありませんでしたが、海に浮かぶ姿をじっくり見るのは初めてでした。

▼9月には、ハジロコチドリの夏羽を初めて見たつもりが、様々な特徴から北米の鳥ミズカキチドリであることが発覚する出来事がありました。間違いなく、今年一番のびっくりな事件です。

▼そんな中、9月中盤からは初の小笠原・父島&母島へ。オガサワラヒメミズナギドリやコモンシギまで見られ、今年の自分どこまでラッキーなんだという感じの濃厚なツアーでしたが、右下の謎の生き物・コマッコウが最も貴重な観察例だということです。

▼さらにまた9月には、千葉県・九十九里まで見に行ったオオグンカンドリたちが印象的でした。巨鳥が悠々と空を飛ぶ景色はいつまでも眺めていたいファンタジックな魅力がありました。

この後は10月にタイに行きましたので、いずれ掲載していきたいと思います。
今年は、異常気象に振り回された年でした。涸沼のシギチは猛暑による渇水やなつみず田んぼの減少で限りなく飛来が減ってしまい、冬鳥も暖冬の影響か非常に厳しい状況が年末まで続き、地元の鳥を探し出すのに今までになく苦労させられました。
しかし、鳥が少ない中でも、変わった鳥との出会いも多く、地元を丹念に見ることの大事さを教えられた年でもありました。

それでは、皆さま今年も拙ブログをお読み頂き、いいね、投票など有難うございました。
くる年が皆様にとって幸多き一年でありますようにお祈り申し上げます。(Yotty)