フクロウ、出会いは突然に

フクロウ、出会いは突然に

偶然フクロウに出会いました。
素早い小鳥を追いかけて森の脇道に入ったところ、視界の端を茶色っぽい猛禽類が通りすぎていきました。
小鳥に集中していたため、なんとなくトビだろうとたかをくくっていたら、同行者が撮ってみたほうがいいと強く言うので撮影に臨みました。

▼最初はトビにしては丸みを帯びた白っぽい背中が見え、すぐにはなんだかわかりませんでしたが、クルッとこちらを振り返った瞬間に黒くつぶらな瞳が見えて鳥肌が立ちました。
「フ…フクロウだ!!」(Ural owl)
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▼フクロウ自体は初見ではありませんが、明らかな営巣地以外で県内での自力発見は悲願でした。
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▼カラスを追い払っている最中のようで、しっかり撮影する前に飛び去ってしまい、がっくり落ち込んでいると、しばらくして逆にこちらを観察するようにバッチリ抜けのいい光の当たる枝に戻ってきてくれました。
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▼今年の鳥運を使い果たしてしまったのではないかというくらい嬉しかったです。
横から見ると顔が平面的で、やはりフクロウ類はユニーク。首を回転させながら動かしてカラスを警戒していました。
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▼野生のフクロウは、思った以上に凛々しくも可愛く、日本の自然の中にこういった生物が密かに生きていることを実感し、心底感動しました。
また、フクロウに偶然会いたいという個人的な夢が叶い、その後も至福の気分が続きました。
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