晩春の佐賀(3)初見のカラシラサギ

晩春の佐賀(3)初見のカラシラサギ

5/21~23 佐賀県の有明海周辺を散策しました。

▼22日の朝、東与賀干潟の満潮の時間帯にシギチを観察しました。観察適期の潮目を選んだのですが、スケールの大き過ぎる干潟ゆえ鳥との距離は100mほどありスコープが主役となりました。

▼トウネン100羽とメダイチドリの群れ。昨年同時期と比べるとかなり少ないようです。(Red-necked Stint、Siberian Sand Plover)

▼ズグロカモメが視界の中には3羽、残っていました。(Saunders’s Gull)

▼スコープでの観察に集中していて写真が撮れなかったのですが、少ないとは言うもののオグロシギの夏羽が6羽、ホウロクシギ、ダイシャクシギ、オオソリハシシギなどの大型シギチは壮観でした。満潮になるとシギチはお休みモードに入ってしまいます。

▼潮が下がり始めると、いよいよ活動開始とばかりにクロツラヘラサギが20羽ほど飛んできました。(Black-faced Spoonbill)

5月最後の5m越の満潮のこの時期、それなりの頻度で見られているのがカラシラサギです。
今まで見る機会が無かったので、密かに狙っていましたが、最近の公開されているリストには掲載されていません。
今年は居ないのかと思っていると、クロツラヘラサギを見ていたスコープに、眼先の青い「カラシラサギ」が入りました。

▼「カラシラサギ、いた!」と自力発見に大喜びしていると、100m先でも人のあやしい視線に気がつくのか、スーッと飛び去ってしまいました。(Chinese Egret)

▼しかし執念深く降りた先を探し当て、それなりの距離で観察することに成功しました。
カラシラサギは世界的な希少種ですが、このあまりにも広すぎる干潟において他に気がついている方はいないのか、独占状態でした。

▼曇天なので色が出ませんが、スコープで見た眼先のパステルブルーとちょっと釣り上がった目つきは心に残るものがありました。

▼今日のムツゴロウのベストショットは「ムツゴロウの瞳はハート型」の巻です。