九州縦断(1)出水のソデグロヅル

九州縦断(1)出水のソデグロヅル

1/16-21 九州を周遊してきました。

15日の晩はトンガの噴火による津波緊急警報で何度も起こされてしまいましたが、どうにか寝過ごすこともなく16日朝の便で羽田から熊本に移動。
熊本空港から鹿児島の出水へ向かい、その日のうちにここで見られるすべてのツルの仲間をコンプリートできました。種類別に紹介していきます。

▼まずは今回九州に行きたいと思った最大の動機にして最大の目的のソデグロヅル。(Siberian Crane)

▼ソデグロヅルはシベリアで繁殖し、中国東部で越冬するツルで、世界で推定3000羽しかいないという世界的希少種です。

▼出水では2012年度以来9季ぶりの確認で、越冬の長期滞在が予想されることから美しい成鳥のソデグロヅルを確実に見られるまたとない機会だと昨年末から話題になっていました。

▼15000羽~17000羽の中に1羽しかいないので、探すのも難儀、遠くの個体をスコープで見るのかと思っていたら、車道から田んぼ1枚挟んだくらいの距離で堂々と採餌しており、とても良い条件で見ることができました。

▼当地のすべてのツルの中で最大のソデグロヅルですが、一番大きさが近いマナヅルの家族と一緒にいました。

▼実際に見て一番おもしろかったのは、パワフルな採餌の様子です。太い嘴でグイグイと土を掘り、稲を根っこから抜いて土の塊とともに空中に放り投げます。

▼ツルというよりトキのような姿ですが、顔に羽根が生えていないのはこうした泥に顔を入れる採餌方法と関係しているのだろうと推測されました。

▼土を掘っているようすなど動画を撮影しました。51秒です。