小笠原探鳥記(4)~コモンシギ満喫、メリケンキアシシギもちょっと

小笠原探鳥記(4)~コモンシギ満喫、メリケンキアシシギもちょっと

9/14~19 初めて小笠原を訪れ、探鳥しました。

▼早朝探鳥を終えたあと、次は前日見たコモンシギをもっとよく見ようということになりました。
よく一緒に歩いているエリマキシギ。
コモンシギは北米から南米に渡る鳥ですが、エリマキシギの若いメスに似てるため識別は慎重に、という海外の記事もありました。

▼気に入っている場所が奥まったところで、最初は遠巻きにしか見られなかったのですが、順光側でひたすら待っているとようやく近づいて来ました。

▼図鑑を見ると雨覆の羽根に羽縁およびサブターミナルバンドが丸くくっきりとあるので、幼鳥で良さそうです。

▼大きく単体で撮るとわかりにくいですが、最初はその小ささに驚きました。

▼写真をよく見たら、コモンシギの口の中が青く写っていましたが、偶然そのように見えただけなのでしょうか…謎です。

▼お昼を食べてからゆっくりしていると、「メリケンキアシシギがいる!」と緊急電話が。
猛ダッシュで行くも、カメラを構えた途端に飛んでしまいました。
その後どこを探しても見つからず、ライファーだったのに残念…とすっかり落ち込んでいましたが、ふと写真を見返すとなぜか写っていました。
よく覚えていませんが、遠方から無意識に撮っていたようです…。

▼メリケンキアシシギがいたビーチに夕方ふたたび立ち寄ると、なんとコモンシギが来ていました。

▼地元の方によると、母島でコモンシギは4回目の観察で、メリケンキアシシギに至ってはそんなに珍しくないそうです。

▼関東でもたまに見られるそうですが、滅多なことでは会えないでしょう。記念にたくさん写真を撮ってしまいました。

▼小笠原が特別アメリカに近いとは思わないのですが、先程のメリケンキアシシギやコモンシギなどアメリカ大陸で主に見られるシギチが小笠原では頻繁に見られるようになるのは渡りの不思議なところです。

▼この日を最後に見られなくなったそうなので、コモンシギの滞在の最後の2日間に偶然立ち会えたというラッキーでした。

▼しかし、小笠原というと固有種・亜種のイメージが強く、シギチを見るというイメージがあまりなかったので、こんな素敵な鳥がいるとは嬉しい誤算でした。