コガモの群れとアメリカコガモ

コガモの群れとアメリカコガモ

12/29 涸沼でカモを観察しました。

▼最近はマガモが多くてあまりバリエーションに富まないことが気になっていた涸沼のカモ。
今日はそこそこの数のカモが見られ、スコープでじっくり観察すると、50羽以上のコガモが沼の中央に出てきていることがわかりました。コガモはヨシ原など潜行できる場所の近くを好むため、普段はあまり開放的な水面には出てきません。

▼珍しいことだったので、コガモの中に亜種アメリカコガモが混ざっていないかと1羽1羽チェックすると、なんといました!

▼1キロくらい離れた場所ですが、スコープでは胸の脇の太い白い線がかなり明瞭に見えました。

▼亜種コガモはこの中央のオスのように胴体の側面に白い線が横に伸びているのですが…

▼亜種アメリカコガモは縦のかなり太い線が入っていることが識別の第一ポイントです。
スコープで観察すると、胸の部分が亜種コガモより広く黄褐色みをおびていて、マスクの白い線も不明瞭で、他の亜種コガモとは明らかに異なる風貌をしていました。肩の白っぽく見える部分が交雑の可能性も醸し出していますが、実際に見ている時は無かったので撮影時の光のニュアンスだと思うんですよね~。でも遠すぎるので絶対交雑じゃないとは断言できませんけども。

▼アメリカコガモは昨冬に某所で観察する機会があり、視覚的な記憶が残っていたから見つけられたのだと思います。
ぜひ涸沼でも見つけたいと思っていたので嬉しい出会いでした。
ちなみに、上の写真と合わせてスマスコ(スコープにスマホを押し付けて撮る方法)。1キロ先なのに900mmの一眼レフより良く撮れる、ちょっとした時に便利なテクニックです。