初見のコイカル


3/11 県央部でコイカルを観察しました。

▼情報によるとコイカルは早朝の限られた時間にしか見られないということで、5時半ごろに現地入りしました。

▼樹上高いイカルの群れの中にコイカルをすぐに見つけたものの、しばらく見失い、そのうちにハイタカが来て群れを散り散りにしてしまいます。(Eurasian Sparrowhawk)

▼そこから30分ほど待っていると徐々に群れがまとまり始め、地表採餌を始めました。その中に1羽、脇がオレンジ色のコイカルを発見。大興奮のひとときです。

▼しかしかなり警戒心が強く、驚くとすぐに樹上に上がってしまうので、しっかり撮るのがなかなか大変でした。(Chinese Grosbeak)

▼コイカルの雄は黒い「ほっかむり」がイカルより深くかぶった状態に見えるのですが、それだけではイカルと区別するのは至難です。翼に白斑が2つあることで見分けることもできますが、群れがごちゃごちゃしていると識別が難しく感じました。

▼一番わかりやすかったのは、シメに似た背中の色です。

▼飛翔を撮影すると初列先端から羽縁が白く見えますが、その特徴を肉眼で見分けることはできませんでした。

▼降りたときには風切の先の白さが際立って見えます。

▼イカルよりも小さいので埋もれがちなコイカル。イカルの群れは一番大きな時で100羽はいたのではないかと思います。

▼関東で見られる場合、コイカルはイカルの群れに混じりますが、人が動き出す前の早朝にしか決まったポイントに現れない傾向があり、今まで縁が無い鳥でした。

▼この日は氷点下のような寒さで、体の芯まで冷え切りましたが、2時間ほどのあいだ初見のコイカルの雄冬羽を何度も見ることができて大満足。
第一発見者と情報提供者に感謝です。