ミャンマー探検記(1)~白い崖の村でテント暮らし
2019年5月下旬から6月上旬、探鳥地としてはまだそこまで馴染みがないと思われる、ミャンマーにて探鳥する貴重な機会を得ましたので、少しずつ記録を掲載したいと思います。
南部で幻のクロハラシマヤイロチョウ(Gurney’s Pitta)を狙ったあと、北部のバガン遺跡群やヴィクトリア山で探鳥しました。
▼夕方到着の便でヤンゴンに着きました。ミャンマーの河口は手つかずの鳥がいそうな干潟が広がっています。
翌日早朝からヤンゴンからミエイクという南部の町へ飛行機移動。
さらに、四輪駆動のランドクルーザーに乗って幻のクロハラシマヤイロチョウが棲むという奥地の村へと半日以上ひた走ります。
しかし、途中で砂を積んだトラックがスタックして道を塞いでしまい、仕方なく周辺で探鳥して問題が解決するのを待つことになりました。
▼今回最初の探鳥です。ハイムネクモカリドリ(Grey-breasted Spiderhunter)。ライファーです。
▼コシラヒゲカンムリアマツバメ(Whiskered Treeswift)。頬紅をしているのはオスの特徴です。
▼シワコブサイチョウ(Wreathed Hornbill)。喉元の〆マークが無いと、「ムジ(無地)シワコブサイチョウ」。
2時間ほど散策していると、ようやく車が先に進めることになりました。
▼そして、日も暮れかけた頃、ジャングルの中のどろどろの未舗装の道を抜けると、忽然と白い断崖絶壁があらわれました。
世界遺産と言われてもおかしくないような神秘的で特別な雰囲気の場所です。
▼赤土が多いミャンマーで、貴重な白い石灰岩を使い石仏を作っている仏師の村。
今回、クロハラシマヤイロチョウを見るために、外部の人にあまりウェルカムではない場所に行くと聞いていたのですが、それがこの場所だったのです。
▼村住まいのオオルリチョウ(Blue Whistling Thrush)。
▼雨風をしのげる高床式のゲスト小屋で、1名1個ずつテントをもらい、3泊暮らすことになりました。
▼電気は自家発電で夜間すこしだけ付きますが、基本的に文明の利器はありません。
ひたすらに蒸し暑いなか入浴設備も一切ない状況で、3泊もどうやって元気に暮らしたものかなと、テントの外の夥しい数の虫や鳥の気配に耳を澄ましながら若干途方に暮れました。
▼ゲスト小屋を管理するファミリーの家庭料理を含め、ミャンマーの料理はどれもこれも美味しかったです。インド系料理かと思っていましたが、ヘルシー野菜料理が中心で、ほっとする味がしました。
▼さて、ちょっと普通のツアーでは来られないような場所まで来てしまいましたが、幻の鳥を捉えることはできたのでしょうか…。続く。
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