コスタリカ・ツアー(21)~憧れのケツァール

2019年11月上旬、憧れの野鳥の楽園コスタリカのレポート、後半に突入です。

遠路はるばるコスタリカに来たならば、ケツァールのオスをしっかり撮影しないことには帰れないだろう、と息巻いていたものの、今朝はロードサイドで遥か頭上にとまるケツァールのオスの後ろ姿しか拝むことができていません。
残すところ、今日の午後+1日しかないのにどうしよう…と、予想外に手強いケツァールに焦りをおぼえます。

さて、美味しいランチを頂いた元気なおばちゃんが経営する食堂には、テラスに撮影スポットとなる餌台があり、そこにたまにケツァールも来るとのこと…。

クロキモモシトド(Yellow-thighed Finch)
宿でも出現しており、黄色いポンポンが太ももについた鳥がいたよ、とお仲間に教えてもらった鳥。
その時は見られなかったので、ここで撮れてよかったです。

セジロアカゲラ(Hairy Woodpecker)
後頭部の赤い部分の毛量が多くて、英名のHairy(もじゃもじゃ)はそのあたりから来ているのかなと…

ホノオフウキンチョウ(Flame-colored Tanager)
別のポイントでも、赤いイスカのような鳥がいたと話題になっていた鳥。

▼同上、ホノオフウキンチョウのメスは黄色で、オス同様に目を惹きます。

オオアシシトド(Large-footed Finch)
名前の通り、体のわりにあしゆびが妙に長い小鳥。

オナガレンジャクモドキ(Long-tailed Silky-flycatcher)
木の先端部にスッと止まる感じや、とんがったヘアスタイルがたしかにレンジャクに似ています。

上記の通りいろいろな鳥がやってきて楽しい餌台の観察を始めて1時間半ほどが経過。

さすがに朝早くから探鳥し続けていたためそろそろ集中力が切れてきた頃。

食堂のおばちゃんが現れて鳥の餌を追加し、手を叩いて群がっていたリスを追い払ってくれました。

すると、それが合図になっていたかのように、突然ふわふわっとケツァールのオスが飛んできたのです。

▼「ケ、、、ケツァールだ~~!!!」と、トイレに入っていた仲間や休憩中の仲間を必死で呼び集めますと、木の陰から徐々にいいところに出てきました。
なんという、つぶらな瞳と尾の飾り羽*でしょう。
*(上尾筒が伸びたもの)

▼ぱっちりした目はまるで付けまつ毛でもしたかのようです。
食堂の餌台に来るとは思っても見なかったので、心底おどろきました。もちろん一般的な鳥の餌が目的ではなく、周辺に生えている大好物のリトルアボガドが目的で来ています。

▼ケツァールのオスが目線より低い位置で見られ、コスタリカ最大の目的を達成できたことでこの日はみんな大満足でした。