冬の九州紀行回想(2)圧巻、出水平野のツル


2015/1/22~24 冬の九州で鳥見をした時の回想録です。

▼早朝、芯まで冷える寒さの出水平野でナベヅルとマナヅルが一斉に集まる様子を観察します。
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▼細い竿のような形の編隊を組み、山の向こうから近くへ次から次とやってくるツルたち。ツルたちは越冬のため、シベリアなどからこの水田地帯に集まるのですが、その数1万五千を越えようかという程。

▼しかもその内訳は、「世界にいるマナヅルの約半分、そして世界にいるナベヅルの約9割」(出水市観光協会HPより)というのですから、驚愕です。

▼ツルたちから養鶏所にウイルスが拡散することを防ぐため、出水平野地区から出入りする車のタイヤの消毒は徹底されていました。

▼その傍らでこれまた目を見張る数のオナガガモが水田に向かって飛んでいました。

▼周辺の農作物に被害を与えないため、朝早く大量の餌が道に撒かれていますので、ツルたちはそれに群がります。

▼眼前に繰り広げられている光景に押されて、一羽一羽じっくり見る心の余裕がありません。

▼出水市ツル観察センターのそばから見下ろすと、灰色のグラデーションがかったマナヅルや小柄で濃いグレーのナベヅルがはやりびっしり見え、兎にも角にもツルの「物量」にすっかり圧倒されたのでした。