航路探鳥の持ち物

自分自身もまだまだ模索中なのですが、航路探鳥を実際に経験したりベテランの方々から教わったりするなかで、これはと思った持ち物やヒントです。

< 航路での観察の特徴 >

▶ 甲板で吹きつける風には見えない塩水が含まれているので、カメラ、双眼鏡、衣服、肌には塩分が付着します。

▶ 陸は暖かくても、甲板では強い風が吹いており、体感温度が10度くらい下がります。

道具 説明
双眼鏡、カメラ 望遠レンズは最低でも500mm。保護フィルター必須。
甲板でしぶきを浴びたあと、結晶化した塩がついたままレンズ表面を拭くと傷がつくので、ぬるま湯で塩を溶かしてから拭き取ります。そのため、双眼鏡は防水仕様が望ましいです。
折りたたみイス 鳥の出が良い航路なら要らない場合もありますが、鳥の少ない時間帯に甲板で休憩できるよう、持っていけたら持っていきましょう。
S字フック 甲板で荷物を地面に置くと塩水で濡れるため、S字フックを手すりなどに引っ掛けておきます。手すりが太いこともあるので、多少大きめのものを。甲板に持っていくバッグも丸洗いできるエコバッグなどが良いと思います。
カメラの防水グッズ 海水からカメラを守るための準備です。透明ビニール袋(大)、はさみ、養生テープ、ベルクロバンド。
<やり方>
透明ビニール袋(大)で望遠レンズとボディを包み、余分な部分をはさみでカット。養生テープをフードに巻きつけ固定します。それだけだと風でめくれるので、ベルクロ(面ファスナー/マジックテープとも言う)の結束バンドを2本ほど望遠レンズに巻き付けます。隙間をさらに養生テープで封じてできあがりです。ビニールは使い捨てです。
ウエットティッシュ 機材や双眼鏡の塩水拭き取り用ですが、塩がすでに結晶化している場合はレンズの表面に傷がつきかねないので、洗面所でぬるま湯で塩を溶かしながら掃除できればそれがベストです。
フェイスカバー 日焼け、塩水避け、寒さ避けに。冬でも照り返しで日焼けし皮膚が痛くなりますし、塩水を含んだ風で顔がベトベトになります。
衣類、防寒小物 航路は風が吹きすさぶことで夏でも極寒の場合があり、寒さから酔うこともあります。また、逆に突然日差しで暑くなることもあります。最も寒い状況を想定し、衣類は多めに持っていき、重ね着で調整します。
レインスーツ上下 全身塩水を浴びるつもりで、アウターは防水のジャケットとズボンを。
100円玉 ロッカーの鍵、毛布引換券、食券など、船内では100円玉だけが通貨と言っても過言ではありません。両替機はありますが、万が一のことを考えて多めに持っていきましょう。
携帯食料 鳥を見逃さないようデッキから離れる時間を最小限にするため、その場で食べられるパンやカロリーメイトなどを持っていきます。
コンセントタップ(タコ足) 部屋の電源が一つしかなく、携帯とカメラを同時に充電したいとき、電源を同室の方と共有するとき。
アイマスク・耳栓 航路探鳥は早朝から過酷なので、睡眠不足は禁物です。なかなか消灯にならず寝付けないとき、船の機械音が気になるとき等に備えて。
部屋着 就寝時、八丈島航路の橘丸では異様に暑く、小笠原航路のおがさわら丸では震えるほど寒く感じました。どんな状況でも安眠できるようなご用意を。
酔い止め薬 ご自身で愛用されているものがあればそれを。決まっていなければ下記のアネロンニスキャップがよく効きます。

アネロン「ニスキャップ」航路において一番恐ろしいのは船酔いですが、自分は毎回どんな短い航路でも強力な酔い止め、アネロンニスキャップを飲みます。乗船の30分前に1カプセル。航路探鳥の酔い止めの定番となりつつあります。
個人的な船酔い対策のコツです。
(1)空腹を避け、消化の良い食べ物で胃腸を軽く動かし続ける
(2)ガムをかんで顎を動かす
(3)防寒対策を徹底して、体に寒さを感じさせない
(4)それでも酔ったら薬をもう一度飲んで爆睡


海鳥識別ハンドブック
航路の図鑑はこちらがあれば大丈夫!大きな図鑑をデッキで出すのは大変なのでハンドブックサイズがベスト。…なのですが、なんと絶版になっていまいました…(涙)