2025 硫黄島3島クルーズへ(7)硫黄島、初見のヒメクロアジサシ、シロアジサシ

2025 硫黄島3島クルーズへ(7)硫黄島、初見のヒメクロアジサシ、シロアジサシ

6/13~18 2025年の硫黄島3島クルーズに行ってきましたので、振り返っていきたいと思います。

▼かの硫黄島が見えてきました。摺鉢山の山頂では、おがさわら丸の接近に合わせて自衛隊員が旗を力いっぱい振っていました。

▼今回たまたま、硫黄三島クルーズと海上自衛隊演習の日程が重なり、数多くの戦艦が展示会のように見られました。

▼南硫黄島では崖のはるか上でしか見られなかったシロアジサシが、硫黄島周辺を2羽組で何度か飛び回りました。(Common White-Tern)

▼それでもかなり距離があり、どうにか顔がわかるかな程度です。

▼さて、硫黄島で最大のミッションはクロアジサシの大群の中からヒメクロアジサシを見つけること。
島周辺の海上で採餌するクロアジサシはたくさんいますが、それもかなり遠くて識別をするどころではありません。

▼ヒメクロアジサシの繁殖地の監獄岩も見えてきましたが、クロアジサシやセグロアジサシと思しき点々が見えるだけで、ここからどうやって見つけられようかという状況です。

▼クロウミツバメが比較的近くを飛びました。(Matsudaira’s Storm-Petrel)
船内放送で、硫黄島の戦いや戦跡の説明が流れ、こんな場所で苦しい思いをした人々のことを思うと自然と涙が出てきます。

▼シロアジサシが船の前を横切っていきました。
そうこうしているうちに、硫黄島を周回し終わり、ヒメクロアジサシについては絶望的な気分になってきました。
最後に硫黄島への慰霊で献花を行います。くわえて、今回のスペシャルイベントで海上自衛隊の観艦式が始まりました。

▼海上自衛隊の方々に手を振って船を見送ること3隻目のことでした。眼下をまばらに飛んでいたクロアジサシの群れの中に予習していたヒメクロアジサシと全く同じ特徴を備えた個体が混じっているのを見つけたのです。(Black Noddy)

▼「いたっ!ヒメクロアジサシ!!」と思わず声を上げ、反対側のデッキに走っていき、どうにか撮影することができました。ちなみにクロアジサシと比較すると、嘴がハチドリのように長く見え、全体的に黒く頭の白色部が鮮明に見えます。

▼ラッキーだと船と並走するそうですが、このときはこのまま飛び去ってしまいました。
すっかり諦めかけていたときに、最後の思わぬタイミングで初見のヒメクロアジサシを見つけることができた経験は、この旅のハイライトになりました。