オーストラリア(13)外洋海鳥調査船~ニュージーランドミズナギドリ

オーストラリア(13)外洋海鳥調査船~ニュージーランドミズナギドリ

3/12~18 初めてオーストラリアに行きました。

さて、今日はついにチャーター船でゴールドコーストから大陸棚まで海鳥を見に行きます。

▼ボランティア有志によって月1回出している調査船で、南太平洋系の鳥を探しに東の大陸棚まで向かいます。航行する範囲としては、日本の海鳥図鑑にも載っている珍鳥が期待できます。

▼さて、いよいよ出航しましたが、調査のリーダーが「今日は揺れるよ」と嬉しくないお知らせ。ギンカモメ(Silver Gull)

▼もともとかなりハードな船だと聞いていたので、強い酔い止めを飲んで覚悟してきました。コシグロペリカン(Australian Pelican)

▼港の中まではまだ平和です。コアジサシ(Little Tern)
しかし、ここから3時間以上かけて大陸棚に向かうまでのあいだ、「この波で船を出すことは日本ではありえない」という波の高さで、うっかり油断すると酔ってしまいそうで気を張る時間が続きました。

▼早速見たことのない海鳥が出現。一度だけでしたが、ニュージーランドミズナギドリが現れました。(Hutton’s Shearwater)

▼頭にフードを被ったような姿です。

▼オーストラリアの周囲とニュージーランドの間に局所的に分布しており、日本で見る機会は無さそうです。

▼腰掛けたポジション的に船の後方ばかり見ていましたが、後ろから鳥が接近してくる機会がありました。大洗苫小牧でもお馴染みのアカアシミズナギドリ(Flesh-footed Shearwater)

▼日本ではあまり見られない暗色型のオナガミズナギドリ。今回見たオナガミズナギドリは全て暗色型でした。(Wedge-tailed Shearwater)

▼初見のハイガオミズナギドリが登場。(Grey-faced Petrel)

▼ハイガオミズナギドリは、ハジロミズナギドリに似ていますが、下面に明瞭な白い斑は見られません。
大陸棚への移動中は思わず笑ってしまうほど揺れて、こうした鳥を撮影しようとカメラに集中するとなんとなく気分が悪くなりました。

▼こちらも一度だけ遠くに出現した初見のミナミシロハラミズナギドリ。(Gould’s Petrel)

▼下面のボケた写真にシャープネスをかけたもの。ミナミシロハラミズナギドリはニュージーランドミズナギドリと違って分布域が広く、日本で出る可能性も無くはないと思いました。

▼ミナミシロハラミズナギドリとともに飛ぶ遠くの鳥を撮ったところ何だかわからなかったので、調査メンバーの方に聞き、カラーバリエーションが豊富なカワリシロハラミズナギドリの1つのタイプではないかと教えてもらいました。初見です。(Kermadec Petrel)