遠征(1)初見のコウライアイサ

11/20 過去に2度九州の山間部で探したものの見つからず、その後もなかなか出かけやすい場所には出現してこなかった憧れのコウライアイサ。小雨予報ではありましたが、今回こそはと張り切って出かけました。

▼川幅約300mの河川にいると鳥仲間から教えてもらいましたが、そんな広い範囲で見つけられるだろうかと不安ではありました。しかし、ポイントに到着すると堤防からカワアイサの群れが木々の合間に浮いているのが見え、すぐに長髪をなびかせたコウライアイサの雄が見つかりました。

▼カワアイサはざっと数えて18羽。カワアイサがそんなにいるだけでもすでに羨ましい環境です。
コウライアイサは川の真ん中から距離的にはほとんど移動せず、常に200mくらいの距離がありましたが、脇の鱗模様はしっかり見て取れました。(Scaly-sided Merganser)

▼世界的希少種なのでこんなアクセスのよい都市部で見られる日が来るとは思いもよらず、嬉しい初見でした。

▼200mもあると双眼鏡を使ってもコウライアイサをカワアイサの中から見つけるのは困難なのですが、ウミアイサ的な長い冠羽が特徴的で、カワアイサよりやや小さく沈んで見えるため、次第に目が慣れると容易に見つかるようになりました。

▼脇の青海波の模様がとにかく美しく、それがしっかり撮れていれば遠い証拠写真でも幸せです。

▼小雨模様の空からわずかに太陽の光が差し込んだひととき、コウライアイサの頭が深い緑色に光って、くちばしの赤も鮮やかに見えて感動しました。

▼羽ばたきも数回見られました。カワアイサには無い2本の黒い線が写っていました。

▼追い込み漁が始まって急に水面を走り出すと、お腹はほのかに蛍光色的なピンク色に見えました。

▼カワセミが川面を行きかい、すぐ近くに留まっていることもありました。(Common Kingfisher)
コウライアイサは日によって何キロも移動しているようなのでこのチャンスで見られて良かったです。
教えていただいた鳥仲間、現場でお世話になった皆さまに感謝です。

▼かなり遠く手ブレもありますが1分半の動画にしました。現場の見え方と近い映像なので宜しければ参考に。