ジジロ・ジジロ・オオムシクイまつり

ジジロ・ジジロ・オオムシクイまつり

5/23~24 県央の林で渡り途中のオオムシクイを探しました。

▼今年はオオムシクイが多そうな気配を感じ、むかしオオムシクイを初見した林に立ち寄ってみました。するとかすかな声で「ジジロジジロジジロ」と独特のさえずりが聞こえます。杉の中にどうにか姿を捉えて撮影しました。(Kamchatka Leaf Warbler)

オオムシクイをさらによく見て撮影したいと思い、翌日は朝早くから同じ林へ。しかしその個体はもう抜けており声もしません。

▼そこでしか見たことがなかったので他のポイントは知らなかったのですが、環境的にオオムシクイが来そうな別の林に行ってみると、それが大当たりでした。

▼車から降りるなりジジロジジロの大合唱で、周囲を歩くと最低でも4羽はいそうです。

▼とても素早く、葉っぱで見えなくて大変でしたが、たくさんいたおかげで自分史上一番まともなオオムシクイの写真を撮ることができました。

▼ジジロジジロと鳴かないあいだも「ヂッ…ヂッ…」とかなり強い濁った地鳴きをするので林の中のどこにいるのかはわかりました。

▼もともとメボソムシクイの亜種だったのが、2012年日本産鳥類目録第7版から独立種オオムシクイとなったそうです。
夏鳥の渡りが終わる頃、すでに葉っぱがモサモサと茂った森に忽然と現れて独特のさえずりを響かせる本種、見つけづらいところがかえって夢中にさせ、妙に魅力があります。