茨城県のマミジロタヒバリ

茨城県のマミジロタヒバリ

2/6 茨城県で2例目となるマミジロタヒバリをベテランの大先輩が発見され、観察の機会に恵まれました。

一回目の挑戦となった前日は見つからず、翌日もトライ。
午前中はよく出ていたとのことでしたが、自分が現地に着いてからは昼を回っても出ません。

▼午後になっても出るから、と発見者の方から励ましを受けつつ呆然とポイントを見つめていると、視界の右側からスッスッスッと颯爽とした足運びでマミジロタヒバリが現れました。(Richard’s Pipit)

▼タヒバリやヒバリとは一目瞭然で別種とわかる特徴的な姿ですが、一番の違いはその脚の長さではないでしょうか。

▼大またで枯れた草地を闊歩する、スラッとしたスタイルの良さが目を惹きます。

▼草地はマミジロタヒバリのワンマンショー状態で、ときおり目の前で停止してくれることもあり、嬉しくなりました。

▼日本では離島や西日本で渡り鳥として見られ、九州では越冬個体が観察されていますが、関東で越冬個体が見られることは極めて珍しく、これも温暖化の影響ではないかという話も。

▼周辺に同じような田んぼは沢山あるものの、なぜか1枚のほぼ同じ場所に執着が強いのが面白い点でした。
しかし、普通の人なら流し見で済ましてしまいそうなこの鳥に目を留めた、発見者の大先輩の観察力には脱帽です。お陰様で、至近距離で見ることができ、感謝感激です。

▼図鑑にはマミジロタヒバリの後爪が、後趾の長さよりも長いと書かれています。人間で言えば指の長さよりも爪のほうが長いという異様な形態です。地面を歩くタイプの鳥なので、何かに引っかかって転んだりしそうですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

▼眼前で停止してくれたときに26秒ほど動画を撮影しました。ご覧頂ければ幸いです。