2020年10月の大洗-苫小牧-八戸航路の旅(1)アホウドリ成鳥

2020年10月の大洗-苫小牧-八戸航路の旅(1)アホウドリ成鳥

10/22-25 大洗⇔苫小牧、苫小牧⇔八戸の合計4航路に乗るツアーに参加しました。

10月はすでに1度大洗苫小牧航路に乗っているのですが、10月は台風等で中止となることが多いため2回ツアーを申し込んでいたら今年はありがたい事に両方催行された次第です。

前回は比較的穏やかな海況でしたが、今回の海況は今だかつて経験のないレベルの荒天。沿岸は2m~2.5mの波で、沖合は4m以上あります。
メンバーの間では”苫小牧まで辿り着けるのだろうか?””船酔いを防ぐにはどうしたら”という話でもちきりになりました。

さて、今回の目的はずばりミナミオナガミズナギドリ
95年頃から東京釧路航路で見られるようになり一時は何百羽単位で出現することもあったそうですが、ここ数年はぐっと観察例が減った海鳥で、大洗苫小牧航路では過去何年もその姿を見たという話を聞きません。
出現可能性が高い八戸航路を追加することによって、この幻のミズナギドリをどうにかして探しだそうというのがツアーの趣旨ですが、今年は知りうる限り見た者はいないという事前説明がありました。

10/23 深夜に大洗を出発し、朝はピークである金華山沖の1時間前くらいから観察をはじめました。北に向かうほど天候が崩れる予報で、まだ波は穏やかです。

▼すでにクロアシアホウドリやフルマカモメが出現し、しばらく見ているとアホウドリの成鳥が真っ白な巨躯を輝かせて灰色の海を飛んでいるのが見えました。自分が今まで見た中では一番年齢が進んだ成鳥です。(Short-tailed Albatross)

▼続いてコアホウドリ。アホウドリが3種立て続けに出て、なかなか幸先の良いスタートになりました。(Laysan Albatross)

▼ここからはフルマカモメだらけになりました。(Northern Fulmar)

▼10月初旬の航路では全く見かけなかったのに、20日後にはこんなに増えているとは。当然ですが海の鳥も陸の鳥と同じように渡っていることを実感します。

▼オオミズナギドリの大群に混ざっていることがあるというミナミオナガミズナギドリを必死で探します。
( 見つかる気がしない/(^o^)\ )

▼今回はまだ午前中の時間帯からハジロミズナギドリが飛び始めました。(Providence Petrel)
昔はハジロミズナギドリこそ珍鳥で、ミナミオナガミズナギドリよりハジロミズナギドリを見るために北方の航路に乗る人が多かったそうです。

▼こちらはハジロミズナギドリとよく見間違ったフルマカモメです。風に乗って勢いよく飛んでいると本当によく似ています。