漁港のケイマフリ

漁港のケイマフリ

3/13 漁港にケイマフリがいるらしいとの情報を頂き、さっそく探しに行きました。

▼観察されたという場所には姿がなく、順光側から漁港全体を捜索していると、身内Ⅱが外洋側のコンクリ壁沿いの遠くに浮いているのを発見。(Spectacled Guillemot)

▼しばらく待っていると漁港内を潜ったり浮遊したりつつすぐそばまでやってきました。

▼茨城県内では初めて見ましたし、北海道でも船の上から波の間に見えるのをようやく見るような感じだったので、漁港でじっくり見られる機会は特別嬉しいものがありました。

▼一般的には北海道の繁殖地・天売島で観察する事が多いと思いますが、その際には目の周りの勾玉状の白い部分以外、顔から腹まで真っ黒な夏羽になっています。
冬羽のケイマフリを見る機会は逆に少ないかもしれないと思いました。

▼魚を探してすぐ足元まで来ることもあり、そのときにはアイヌ語の「ケマフレ」(足が赤い)の名の通り真っ赤な足が見えました。英名の「Spectacled」の意味する(メガネ)もわかります。

▼この日は全体的に撥水状態が悪いように見え、漁港に入る以上あまり元気がない気がしました。
しかし、その後聞いた話では外洋に餌取りに行って留守にしているときもあるそうで、自力で英気を養っている様子。

▼北海道遠征でもしない限り、めったに見ることができない鳥なので、大変ありがたい情報でした。
この時点では落ち着きなく泳いでいたのですぐ抜けるのかと思いきや、意外と長居してくれました。