ミャンマー探検記(16・了)~ミナミヤイロチョウ Blue-winged Pitta

ミャンマー探検記(16・了)~ミナミヤイロチョウ Blue-winged Pitta

2019年5月下旬から6月上旬、ミャンマーで探鳥した際の記録の最終編です。

▼最後はヤンゴンで、ミナミヤイロチョウ探しに挑みました。スコールが降ったり止んだりする中、動物園や周囲の林を探し続けますが、声は近づいてくるものの姿はとらえられません。
動物園のシロガシラトビ(Brahminy Kite)。

▼ヤンゴン郊外で出会ったシロメキビタイヒヨドリ(仮)(Pale-eyed Bulbul)。
まだ亜種ですが、そのうちミャンマーの固有種になるんじゃないかという存在です。

▼バガン遺跡でも何度か見てましたが、ヤンゴンでようやく撮れた黄色いヒメコノハドリ。(Common Iora)

▼ホオアカコバシタイヨウチョウ。(Ruby-cheeked Sunbird)
左がオスで右がメスです。ベトナムでも観察できました。

▼普段はなかなか姿を見せないオニカッコウが、木の実を食べるために表に出てきていました。(Asian Koel)

22時前の飛行機で帰国しなくてはいけないため、19時過ぎには空港に着きたいのですが、夕方になってもミナミヤイロチョウは全く出てきません。繰り返されるスコールと、払っても払っても湧いてくる蚊の嵐にぐったり…。

▼すると、18時少し前、ガイドさんがついに声を頼りにミナミヤイロチョウが樹上で鳴いているのを発見!(Blue-winged Pitta)

▼こんなに探しても見つからないんだからもう無理だろうなぁと諦めていた自分が恥ずかしい!

▼穏やかで紳士的なガイドさんの絶対に諦めないガッツに惜しみない賞賛をおくりたいです。

▼ミナミヤイロチョウは英名Blue-winged Pittaというだけあって、翼の青い部分の構造色が美しいですね。

▼今回のミャンマー探鳥では、クロハラシマヤイロチョウ、ズグロヤイロチョウ、そしてこちらのミナミヤイロチョウと3種の初見のヤイロチョウに出会えました。

▼全体的には、熱帯雨林~草原~高山の探鳥と、3箇所の異なる環境で固有種8種を狙いつつ、他にも素晴らしい鳥を色々と見せていただき、仲間全体で250種を観察することができました。この度も同行させていただいた皆様には大変お世話になりました。
テント生活や空気の薄い所での生活などハードな側面はあったものの、仲間の協力や多少の準備、ミャンマーというあまりメジャーではない探鳥地を冒険する楽しみが勝ってどうにか乗り越えることができました。
ミャンマーの穏やかな気風と鳥影の濃さが永遠に失われないことを願ってやみません。