コスタリカ・ツアー(24)~ケツァールの楽園にて

コスタリカ・ツアー(24)~ケツァールの楽園にて

2019年11月上旬、憧れの野鳥の楽園コスタリカのレポート、ついに次回が最終回です。

宿をチェックアウトして、最後のケツァール撮影ポイントへ向かいます。

▼車に乗り込む前に、仲間の方がマダラウズラを見つけてくれました。(Spotted Wood-Quail)

 
さて、「Paraíso Quetzal」=ケツァールの楽園というロッジ兼、撮影ポイントに到着です。
こちらではコスタリカの先住民の方を雇ってケツァールを観察しやすい環境を整えており、地元で仕事を生み出すことにも一役買っているそうです。

▼高台にある開放的なハイドで他国のカメラマンたちとともにケツァールがリトルアボガドの木にやってくるのをひたすら待ちました。
その間も色々な鳥が目を楽しませてくれます。
ズグロメジロハエトリ(Black-capped Flycatcher)

セグロレンジャクモドキ(Black-and-yellow Silky-flycatcher)
黒っぽくしか撮れなかったのですが、腰も黄色くてきれいな鳥です。

▼ケツァールのメスはすぐに現れました。リトルアボカドの苔むした雰囲気のある枝に長逗留。

▼小さなくちばしでリトルアボカドの実を丸呑みにする瞬間。
この後、消化に時間がかかるためしばらく動かなくなります。

▼しかし、肝心のオスに関してはなかなか思ったようには登場せず、「ケツァール(オス)を見るのはけっこう大変」というのがこのツアーで一番意外だったことでした。
ノドグロミドリアメリカムシクイのメス。

▼バードウォッチャー向けではないツアーでも、「ケツァールを見よう」というツアーはありますが、どうやって見せているのか不思議になりました。
ホシガシラオニキバシリ(Spot-crowned Woodcreeper)

シマカザリドリモドキ(Barred becard)
これを撮影できるのは珍しいとガイドさんに褒められた?

ノドアカアメリカムシクイ(Flame-throated Warbler)
いつもいるわけじゃないのでしっかり撮っておいたほうが良いとガイドさんに言われた鳥。
複数の鳥が一気に出たとき、被写体の優先順位に関するガイドさんのこうしたアドバイスは大変ありがたいものです。

 
さて、9時過ぎから2時間ほど待ったもののオスは出てこないので、もう諦めましょうとみんなで下山し始めたところ、ローカルのガイドさんが何かに気が付き、「戻れ戻れ!」とバタバタ上がってきました。

▼満を持して、ケツァールのオスが眼下のリトルアボカドの木にやってきたのです。

▼人々をひきつけてやまない優美な姿を最後の最後に見せてくれました。
カザリキヌバネドリ(Resplendent Quetzal)

▼ちなみに飛ぶとこんな感じです。辛くもどうにかケツァールのオスがここでも見られましたが、一時はどうなることかと思いました。