2019年10月の大洗苫小牧航路(3)マグロと鳥の共演

2019年10月の大洗苫小牧航路(3)マグロと鳥の共演

10/17~19 大洗苫小牧航路のとんぼ返りに行ってきました。

▼青森県の下北半島・尻屋崎を超えたあたりから、ミズナギドリの群れとともに海上が泡立つような異様な気配。
「ぬぅっ」と飛び出してきた大きな影を、最初はイルカ!?と騒いでいたのですが…

▼なんと口を大きく開いて小魚に襲いかかるマグロ

▼飛びまくるマグロ。こんなに躍動的なマグロをいまだかつて見たことがありません。

▼ミズナギドリたちとマグロは、一緒に魚に群がっていることもありますが、ここでは付かず離れずの距離。
マグロがミサイルのように飛び出してくるのでさすがに一緒にいると恐怖を感じるのかもしれません。

▼マグロが出ている間は大盛りあがり。ミツユビカモメとマグロ。(Black-legged Kittiwake)
近年の温暖化により、マグロの分布が北上しており特に今年は若い個体の数が多いと聞きました。

▼眼下に流れてきたハイイロミズナギドリ。(Sooty Shearwater)
北海道が近づいてくると、渡り途中の小鳥が増え始め、ヒバリの群れやシジュウカラorヒガラが見られました。

▼16時を過ぎて撮影が難しい時間帯に突入。トウゾクカモメが船にどんどん近づいてきました。

▼帰りの航路は雨の予報。早朝はフルマカモメやハイイロミズナギドリなどがいいペースで見られましたが、明るくなるにつれ風雨が強くなりました。
海が荒れると出るというコシジロウミツバメ(or クロコシジロウミツバメ)が目の前に飛び出すシーンもあったのですが、4メートル近い波に突入し、立っていられないほど船酔いしてしまったので、残念ながら午後は観察を断念。
次々と襲いくる台風の間を縫うようにしてどうにか往復できた大洗苫小牧航路でした。

ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、スズガモ、クロガモ、コアホウドリ、クロアシアホウドリ、フルマカモメ、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、コシジロウミツバメ or クロコシジロウミツバメ、ヒメウ、ミツユビカモメ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、トウゾクカモメ、ツノメドリ、シジュウカラ or ヒガラ、ヒバリ、ホオジロ類(24種)