初見のコシジロウズラシギ

初見のコシジロウズラシギ

8/11 千葉県の河口の砂浜にコシジロウズラシギが飛来したとの情報を頂き、観察しに行きました。

▼朝8時に着くと、多くの方が見ている先に干潟を突き歩いているシギ・チドリの群れがおり、その中に目的のコシジロウズラシギがいました。(右下)
日本では迷鳥として、2006年、2011年、2013年に続いて4例目の記録のようです。

▼キアシシギと比較。朝は海側から上がる太陽でひどい逆光になり、海からの靄がかかってなかなか厳しい観察条件でした。

▼くちばしはわずかに下に向かってカーブしており、全体的には横長のスタイル。(White-rumped Sandpiper)

▼胸から脇にかけては縦斑があります。

▼かなり落ち着きなく走り回っており、餌のゴカイを巡ってほかの小型シギチと追いかけっこをするシーンも。
ときおり自分でもゴカイを引っ張り出して食べていました。

▼コシジロウズラシギは、アラスカ~カナダの北部で繁殖し、南米最南端付近で越冬、毎年往復30,000キロとも言われる驚異的な距離を渡ります。そのため翼はたいへん長く、それがコシジロウズラシギの特徴の一つだそうです。

▼名前が示すように、腰のあたり・・・正確には上尾筒が白く、この点が類似した他の種との明らかな違いです。

▼図鑑には、秋は越冬地に着くまで一部の羽根は換羽しないと書いてあり、そのため黒い夏羽と灰色の冬羽が混じってモザイク状に見えるようです。

▼翼の長さは下を向いたときにクロスする初列風切の長さからも感じられました。
こちらの河口にはミユビシギの大群など夥しい数の小型シギチがいて、その中から決して目立つとは言い難いこの鳥を見つけた方には脱帽です。