栃木県・幸運のコマドリ

栃木県・幸運のコマドリ

5/18 栃木県のある高原にバスツアーで訪れたところ、予想以上の出会いが待っていました。

ミソサザイの声が響く渓流沿いを歩いていると、岩の崖から細く流れ出す水流に辿りつきました。すると、「さっきまでそこにコマドリのメスが出てたよ」と教えて下さる親切な方が。また、少し離れたポイントではカメラマンが集結し、一旦飛び去ったオスの再登場を待っているとのこと。
コマドリは、三宅島で亜種タネコマドリしか見たことがない因縁の鳥です。同行者にとっても憧れのライファー。見たい、見たすぎる!
とにかくバスツアーの集合時間までに戻らないといけなかったので、先程まで見られていたというメスに賭けることにしました。

▼とはいえ、観光地なので人が絶えず通り、鳥が出てくる様子がありません。
ダメ元で見張っていると、何度も行き来していたミソサザイとは違うオレンジ色のなにかが見え、ドキッ!としました。

▼短時間で遭遇するのは至難の業だと思っていたコマドリです。(Japanese Robin)

▼「出たっ」というこちらの騒ぎぶりは意に介さぬ様子で、隠れながらも着実に近くに降りてこようとしてします。

▼亜種コマドリと亜種タネコマドリの違いのひとつに口角の部分が黒いか黄色いかというのがあり、亜種コマドリは黒いのですが、それがコマドリをキリリと引き締まった表情に見せています。

▼「ヒンカラカラ」というさえずりだけでも聞けたらいいねと言っていたのですが、まさか姿を拝むことができるとは思っておらず、まさに至福のひとときでした。

▼丸いボディに、地上採餌の鳥特有の長い脚。真っ黒なつぶらな瞳。
かわいいという一言では表しきれない魅力的なビジュアルです。

▼期待が薄かった分、本当に嬉しい出会いでした。
コマドリは、渓流の下流に降りて行くと、水浴びに向かったようでした。

▼これからも再び出そうでしたが、集合時間が迫っていたので後ろ髪を引かれつつもすぐに撤収しました。
現地でお世話になった皆様には感謝です。