秋のタイ旅行記(4)Thai birding クロカッコウハヤブサの大群

秋のタイ旅行記(4)Thai birding クロカッコウハヤブサの大群

10/23 タイ中部、チュンポーン県・カオディンソーの鷹の渡りの様子です。(Chumphon/Khao Dinsor)

▼8時すぎ、ブッポウソウが渡って行くのが見えました。くちばしが黒いのは若いためと思われます。(Oriental Dollarbird)

▼続いて、シロガシラトビの成鳥が飛んできました。シロガシラトビはインド~東南アジアの海辺で広く見られる猛禽類です。(Brahminy Kite)

▼シロガシラトビの若鳥も飛んできました。こちらのほうが日本の「トビ」に近いですね。

▼胸から腹の斑点が太く、独特の模様の鷹。翼指は6本。調べたところ、カンムリオオタカの若で良さそうです。(Crested Goshawk)

▼こちらのちょっとひょうきんな感じに写った鷹は、ハチクマ。
頭が大きくて尾のバンドが太いのが特徴の亜種で、インドマレーシアハチクマと呼ばれるそうです。

▼その後、10時頃から少人数で山頂まで行ってみることにしました。
全身に汗をかきかき辿り着いた山の上の景色は、圧倒的な清々しさです。

▼山の上にある炎天下の鳥見台から空を眺めていると、始めは全く鳥が出ないのでどうしようかと思いましたが、しばらくすると雲の中に今までに見たことがないほどの数のクロカッコウハヤブサの大群が湧き始めました。

▼数百羽単位の群れが上昇気流に乗りながら天の川のように頭の上を流れていきます。
タイまで来て見たかった鷹の渡りの光景はまさにこれだ!という感じ。
とてもカメラの画角に収まるような景色ではなく、この写真が屏風絵のように何枚も連なっているところを想像して頂くほかありません。

▼下の東屋よりも、山頂のほうが鷹との距離も近く感じました。アカハラダカの若鳥。(Chinese Sparrowhawk)

▼昨日も出たヒマラヤノスリ(Himalayan Buzzard)の独特の下面の模様も、もっとはっきり見られました。

▼長方形に長いシルエットは、カンムリワシ。(Crested Serpent Eagle)
周りを飛んでいるのは後述のタカサゴダカだと思います。

▼カンムリワシは、鳥見台の上で立て続けに2羽見ることができました。色々な鷹が渡って行くことに驚きます。

▼マダラチュウヒか!?とにわかに盛り上がった個体。しかし、ガイドさんにチュウヒの成鳥オスだよと教えてもらって、ちょっと残念!

▼こちらはタカサゴダカ(Shikra)。
サシバやツミも多いですが、タカサゴダカも同じくらい多く、しかも見慣れないので識別に苦しみ、毎回ガイドさんに「これは?」と写真を見せて質問しては「シクラ…」(Shikra=タカサゴダカ)と教えてもらうやり取りを何度もしてしまいました。

▼そのたびに、頭の色が薄くて尾が長いんだよ、と丁寧に解説してもらうことに。今度見たらすぐ分かるといいのですが。シクラ。

▼23日の結果が掲示板に載っていました。
昼前に山頂で見たクロカッコウハヤブサの群れは3000羽は飛んだだろうと話していましたが、一日の総数はそれに遠からずの4345羽でした。
あとはアカハラダカ82羽、ツミ90羽、タカサゴダカ93羽、サシバ206羽など。クロカッコウハヤブサについては大当たりの日でした。