小笠原探鳥記(8)~南島の海鳥のひなたち、ミナミハンドウイルカ

小笠原探鳥記(8)~南島の海鳥のひなたち、ミナミハンドウイルカ

9/14~19 初めて小笠原を訪れ、探鳥しました。

▼18日、父島から南島へ行くクルーズに参加しました。
南島は父島からほど近い絶景の無人島で、ガイド付きの上陸のみ一日100人まで許可されている場所です。

▼そこではカツオドリやオナガミズナギドリ、アナドリが繁殖しています。こちらは若いカツオドリが羽ばたく練習をしているところ。(Brown Booby)

▼カツオドリの白いフワフワの幼鳥も見られました。白いスタンダードプードルに似ています。

▼特に道が整備されているわけでもなく、素足だと切れてしまいそうな岩場を登っていくのですが、その途中にところどころオナガミズナギドリの巣穴があって、覗くとひながいました。(Wedge-tailed Shearwater)

▼海鳥の巣穴が足元にごく自然にある環境に驚きです。島は海鳥が放つという独特のなんともいえない香りに包まれていました。

▼オナガミズナギドリの翼が落ちていました。南島のものは持って帰ってはいけないので羽根の採取は我慢です。

▼南島で印象的だったのは、この数百年前に絶滅したヒロベソカタマイマイの半化石群。
生きているものを見ることはもうできないということですが、なぜこんな浜辺を埋め尽くすように半化石だけが存在するのか…。悲しいけれどどこかロマンティックな不思議な光景です。

▼奥の池にはシギチがいることがある、と聞いていたので近づいてよく見ると、小さなオジロトウネンがいました。
「この池をそんなに真剣に見るのはバードウォッチャーだけだよ!(普通みんなスルーだよ!)」と南島のガイドさんが笑っていました。(Temminck’s Stint)

▼その後は、南島から小型船で移動し、シュノーケルを楽しみました。こんなにカラフルな魚いるんですね~。

 
さて、運が良ければミナミハンドウイルカと一緒に泳ぐ「ドルフィンスイム」ができるかも、ということだったのですが、イルカの群れに遭遇するかどうかは運次第。
なかなかチャンスがないようで、だめかなあと思っていると、ガイドさんがイルカの群れを発見しました。
突然船上が慌ただしくなり、指示に従って、フィンやシュノーケル、ライフジャケットを身に着けて全員船の片側にプールのふちに腰掛けるように座りました。
「船をイルカの近くにつけるから今だ!と言ったらすぐに飛び込んで、とにかくイルカに向かって泳いで!」と想像していたより強引なドルフィンスイム。

▼ついに来た「今だ!」のコール。イルカに奇襲をかけます。チャポンと水中に落ちると、いきなり目の前にいたのでびっくりしました。

▼しかもたくさんいます。イルカと同じ水中に今いるんだと思うと感動です。あとで数えたら13頭ほどの群れだったそうです。

▼イルカたちは呼吸のために一瞬上がってくるのですが、すぐに海中深くへ向かって消えていきました。寂しい。

▼「ヤバイ!」「すごかった!」と口々に感想を言い合っていたところ、さきほどのイルカたちが好奇心からか船の近くまで来てくれました。驚かせて悪かったけど思い出をありがとう!