小笠原探鳥記(3)~アカガシラカラスバト

小笠原探鳥記(3)~アカガシラカラスバト

9/14~19 初めて小笠原を訪れ、探鳥しました。

▼小笠原の固有種・亜種を求めてポイント巡り開始です。
すでに夕方なので薄暗くなりつつありましたが、固有亜種の中でも見られる可能性が最も低いとかなり心配されていた亜種オガサワラカワラヒワを複数羽発見!

▼くちばしがゴツめで、嘴や足が黒みがかっています。
その後もあちらこちら見て回りましたが、オガサワラカワラヒワはここでしか見られていないので、本当に観察が厳しい鳥であることがわかりました。

▼そして母島といえば国の特別天然記念物、メグロ!(Bonin White-eye)
かなりすばしっこく、メジロの中に紛れており、「メジロかな?メグロかな?」と迷っている間に消えてしまうので、目が慣れるまで撮影に苦労しました。

▼小笠原のメジロはこんな姿です。かつてはオガサワラメジロという亜種とされていましたが、研究が進みシチトウメジロとイオウジマメジロの交雑だとわかったそうです。

 


 
▼16日は早朝から亜種アカガシラカラスバトに狙いを定めてポイントを捜索します。
ベテランのリーダーのガイドで薄暗い地面から飛び上がるアカガシラカラスバトを次々と発見。(Japanese wood pigeon)

▼ISOを上げてどうにか何枚か撮ることができました。鬱蒼とした森とアカガシラカラスバトの組み合わせは雰囲気があります。

▼さらにアカガシラカラスバトを見るべく別のポイントへ移動します。
駐車場やビニールハウスにムナグロがとまっているのがこの時期わりと普通の光景という母島。

▼おっとりした性格のアカガシラカラスバトといえど、目立つところに自らどんどん出てくるタイプではありません。
なかなか見つからないなあと思いつつ歩いて探していると、偶然目の前の枝にとまりました。

▼森の中に静かに集結している小さな群れを発見。カラスバト独特の頭から首にかけての構造色が出ました。

▼ノネコ等の捕食で知らない間に40羽にまで追い込まれたアカガシラカラスバトは、2005年からスタートしたノネコ捕獲プロジェクトによって劇的に個体数を回復し、このように労せずとも見られるようになってきたそうです。