飛島を訪れて(1)

飛島を訪れて(1)

4/30 28日に山形入りし、29日は2便とも飛島行きの船が欠航、翌30日、またしても欠航ではないかという悲観的な見方もあった午前の便の出航が無事決まりました。

初の飛島上陸と航路の海鳥観察にワクワクしながら甲板に立っていると、港を出たあたりから船が激しい揺れに見舞われ始めました。

それもはじめは「おーおー、揺れますねえ、ハハハ」などと言い合えるレベルだったのですが、突然、体がふわっと浮かぶような感覚が襲ってきました。

船体が、正面から来た大波に乗っかって頭から垂直落下したのです。まるでジェットコースターで高所から下る瞬間のようです。

その衝撃で乗客が甲板を転がったり膝から崩れ落ちたり、頭部強打や足首の捻挫など、怪我人まで出る状況になってしまいました。

その後もうねるような揺れは絶え間なく続き、多くの方とともに船酔いに苦しんで遠い目をしていると、いつの間にか目的の島が見えてきました。

▼身支度を整えて探鳥に出発すると、久しぶりの晴れ。グロッキーな気分も吹き飛びます。
漁港から眺めた斜面の森にカラスバトの構造色が光っているのが見えました。(Black wood pigeon)
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▼ウミネコのコロニー。緑の草地にぽつぽつと、ウミネコが抱卵している姿が見えます。
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▼学校裏グラウンドの草地にて、お弁当を食べながら目の前の木々にやってくる鳥を眺めました。アトリです。
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▼またアトリです。今年の冬はアトリの当たり年でしたが、それが反映されて島にもアトリの姿が多く見られました。(Brambling)
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▼コサメビタキが愛嬌を振りまいており、被写体として大人気でした。(Asian brown flycatcher)
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▼ジョウビタキも一緒になって枝を飛び回っています。(Daurian redstart)
飛島は、渡ってくる夏鳥と去っていく冬鳥とがランダムに出てくるスペシャルステージなので、何が出てくるのか予想がつきません。
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