風の鳥・アネハヅルに会えた日

風の鳥・アネハヅルに会えた日

1/17 情報を頂き、アネハヅルを見ることができました。

▼ポイントに着くと、ちょうどアネハヅルが飛んだところで、観察の方々は解散ムード。
しまった!と思ったら、近くに降りていたことに気が付き、ほっとしました。
田畑を練り歩くアネハヅル。(Demoiselle Crane)

▼アネハヅルは、涸沼の駒場で1988年に見られたという地元では有名な観察記録があり、とても憧れていた鳥でした。
茨城県においては、それ以来の約30年ぶりの記録だとか。

▼姉羽鶴という名前の由来は、姉のように凛とした立ち姿からだと本に書かれています。
また、Demoiselle Craneのデモワゼルというのはフランス語で、若い女性を意味するそうです。
昔からスラッとした可憐な姿に魅了された人々が多かったようです。

▼目が赤く、白い仙人のまゆげのような飾り羽と胸の黒く長い羽が風にたゆたい、エレガントな姿です。
くちばしが赤~黄色のグラデーションになっているのもポイント。

▼アネハヅルは、高度7000~8000mのヒマラヤ山脈を越えてモンゴルからインドへ越冬に向かう「風の鳥」としてのエピソードでも知られていますが、そんな驚異的なことを成し遂げるように見えない小柄なツルでした。

▼埼玉の個体と同一個体なのかは不明。もし同一個体だとたら、その時からは背中の羽根が抜けて容貌が少し変わった印象です。
顔は立派な成鳥に見えますが、羽の状態からすると、成鳥になる一歩手前の若鳥のようです。