桜並木でモリムシクイ

桜並木でモリムシクイ

10/31 モリムシクイを観察しに出掛けました。

▼モリムシクイ(Wood warbler)は本来、ヨーロッパで繁殖し中央アフリカで越冬するため、日本に来ることが非常に珍しい迷鳥です。
調べるととても愛らしい小鳥だったので、この機会に是非見てみたいと思い、今日も滞在してくれていることを願いつつ出現場所を訪れました。
それらしき人々を追っていくと、すぐに場所がわかりました。
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▼なにしろムシクイですから動きが機敏で、まともな写真が撮れず苦労しましたが、不思議と愛想がよく常に人々の周辺を飛び回っているため、何度か近くで撮影できるチャンスが来ました。
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▼モリムシクイは時々大きく飛び出して姿を消すのですが、しばらくするとどこからともなく「♪チューィ…チューィ…」という優しい地鳴きが聞こえてきて、すぐに居場所が分かってしまうのでした。レモンイエローの可憐な姿と相まって、その声がとても印象的に耳に残りました。
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▼少し葉っぱの残った部分では突然真剣な表情になり、虫探しに集中し始めます。
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▼ときおり青虫をゲットし、何度か叩きつけて弱らせてから食べていました。
食料がある間は居続けるような雰囲気はありましたが、いずれは暖を求めて南下するのではないでしょうか。
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▼二度と見られないかもしれない鳥をじっくり見られ、とてもありがたい機会でした。
こんなことが無ければモリムシクイという名前すら知らないままだったかもしれません。
また、町中のちょっとした自然でこんな迷鳥が見つかったことにとてもロマンを感じ、自分のフィールドももっと丹念に見ようというやる気が湧いてきました。
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