八丈島航路(2)~どんどん出てくるアホウドリ、コアホウドリ

八丈島航路(2)~どんどん出てくるアホウドリ、コアホウドリ

4/2 八丈島航路で海鳥を観察してきました。八丈島から竹芝へ帰る航路での記録です。

▼14:15 八丈島~御蔵島~三宅島まで目立った鳥が出ない時間が続きましたが、三宅島を過ぎたあたりから急にアホウドリだらけの海域に突入しました。

▼あっちもこっちもアホウドリでどれを撮ればいいのかわからなくなりました。(Short-tailed Albatross)

▼視野にどんどんアホウドリが飛び込んでくる信じられない光景が続きます。この瞬間のために丸一日船に乗ってたんだ!と思える10分間のアホウドリラッシュ。

▼航路全体で15羽弱見たと思いますが、一時は絶滅宣言すらされた鳥が、通りがかりの船から見えるほどに増えたというのは、本当にすごいことです。

▼海風をたくみに利用するアホウドリ類はダイナミックソアリングと呼ばれる飛翔方法で、ときおり空バックにポーンと飛び出すような瞬間があるのが特徴と教わり、意識して観察していると海上を低く飛ぶオオミズナギドリなどとの違いがわかりました。
白黒の海鳥の識別は図鑑だけで理解するのは困難。実際に海上でどういう飛び方をするかを覚えることが大事で、経験がものを言います。

▼ところで、標識の足環がついたアホウドリ若鳥が写っていました。上下ひっくり返したりしましたが、読めそうで読めませんね。

▼その後、船の揺れで睡眠不足だったことや一日中デッキで風とうねりにさらされていたことで疲れてしまい、今にも寝落ちしそうだったのですが、まだ明るいので根性で粘っていたらご褒美にコアホウドリが近くに出てくれました。(Laysan Albatross)

▼ライファーなのですが、これまで遠くて写真にならなかったので、この時にかろうじて背中とアイシャドウを塗ったような顔が撮れてよかったです。

▼その後、海面が泡立つように魚がピチピチしているスポットが出現。そこにこれまでにない密度でオオミズナギドリが集まっており、その中にアホウドリ(翼開長240cm)もいて、オオミズナギドリ(翼開長120cm)とくらべてあまりにも大きいので驚き、感動しました。
初めての八丈島航路でしたが、見たかった大物のライファーはそれぞれたくさん出てくれて、行ってみて良かったと思える旅になりました。

(ちなみに、特に寒い日だったこともあり服装は上下にダウンを着込んだ上に撥水性のアウターを上下着て、手袋も二重にしていましたが、それでちょうどいいくらいの温度でした。)