ベトナムの野鳥(3)Vietnam Birding ミドリシマヤイロチョウ、シマゴマ

ベトナムの野鳥(3)Vietnam Birding ミドリシマヤイロチョウ、シマゴマ

1月上旬に訪れたベトナム、ク・ポン国立公園のハイドで撮影した写真です。

▼ポータブルのハイドに2名、3名と分かれて入ります。椅子もなく、窮屈ですが、鳥の出は良く、夢中で撮影しました。コンヒタキ(White-tailed Robin)。

▼ク・ポンで高頻度で出会ったのがクロツグミ(Japanese Thrush)です。Japaneseと名のつく鳥がこんなところに越冬に来ているとは。

▼嬉しかったのはシマゴマの登場。日本では飛島に行った際、薄暗い林の中に響く声だけを聞くことがありましたが、こんなふうに姿をばっちり見ることは非常に難しい鳥です。(Rufous-tailed Robin)

▼他の鳥が出ているあいだも、隅っこでぼーっと待機しているシマゴマ。

▼和名はシマ(限られた場所にいる)+ゴマ(コマドリの仲間)という命名かと推測できますが、英名はRufous-tailed Robin(赤っぽい尾のコマドリ)ということで、名前の通り赤っぽい尾羽根が確認できました。

▼次は、この旅の最大のターゲットバードと言えるミドリシマヤイロチョウの登場です。奥の茂みからポテっと出てくる瞬間がたまりません。(Bar-bellied Pitta)

▼一番長いあいだ観察できたのがミドリシマヤイロチョウのこのメスの個体でした。

▼メスはオレンジ色で目のサングラスも薄いのです。寒いので丸くなっています。

▼しばらく経って、満を持してミドリシマヤイロチョウのオスが登場!これが見たかった!

▼エメラルドグリーンの体色とお腹の黄色いシマ模様にくわえ、腹部のまるい模様はなんと鮮やかな群青色です。日本で見られるヤイロチョウはここが赤く、好対照。

▼こんな鳥がこの世にいるのかと驚くカラーリングとアンバランスな体型、神様のいたずらかと思わずにはいられない摩訶不思議さがヤイロチョウの魅力。

▼オスが引っ込んでしまっても、メスがたびたび出てきてくれました。丸いボディに生えた淡いピンクの足がチャーミング。