タマシギのいた夏

タマシギのいた夏

5月~8月 今年も田んぼでタマシギが何度か見られました。

▼5月ごろから昼間でもメスの鳴き声が聞こえるようになりました。

▼メスのほうが大きく、卵を預かり育てるオスは小柄です。
稲の低いころは姿がよく見えますが、そういう時期は一瞬です。

▼稲が伸び始めるともう田んぼでは見えません。
特に今年は麦刈り後のなつみず田んぼが皆無だったので、真夏はほぼ見られませんでした。
わずかな隙間にいるのを見られたら「おお…ここにいたか…!」という感じです。

▼農道を車で走っていると車の正面に1羽の幼鳥がタタタッと走り出てきました。

▼そのままフリーズしてしまい危ないので、田んぼに追いやろうとしたら、じっと動かなくなり座り込んでしまいました。手のひらに収まるようなサイズで、数センチの距離まで近づいても動きません。よほどカモフラージュ柄に自信があるのか、それしか危険回避の方法を知らないのか…。

▼8月後半になっても抱卵しているオスを見かけました。これは農道のすみの眼下に営巣したパターン。
今までの例から、絶対に失敗するだろうなと思っていると、はやり数日後には除草作業に巻き込まれて卵ごと消えていました。

晩春から秋まで田んぼの状況に合わせて適地を探し、営巣自体は何度もくり返しているようなのですが、外敵の襲来や人為的な要因などで成功率はあまり高くないものと思われます。