粟島を訪れて(1)キマユムシクイ

粟島を訪れて(1)キマユムシクイ

5/6-8 新潟県の粟島を訪れた際の記録を5回程度に分けてレポートしたいと思います。

▼11:30 高速双胴船「awaline きらら」に乗って岩船港から粟島港に向かいます。
高速船ゆえ、ぶっ飛ばして行くので鳥は見づらいとは聞いていたものの、貧乏性なので甲板に出てしまいます。
港ではミサゴ、船が出るとシロエリオオハム(写真)、ウミネコなどが見られました。

▼そのうち、前日の強風で流されてきた漂流物が見え始めました。
「漂流物にはヒレアシシギがついてる可能性大」というのは別の航路で体験していたので、揺れに耐えながらチェックすると、絶え間なく続く漂流物の帯に小さなビーズ粒のようなアカエリヒレアシシギがポツポツと、しかしかなりの数まとわりついているのが見えました。
 
ところがそこで、高速船独特の左右上下の激しい揺れでダウン…。船底の真ん中の、ほとんど揺れないところで死んだように休みました。

▼島に到着して宿で休憩したあとは、車で移動して牧平で探鳥。シベリアアオジ、キマユホオジロのほか、カワラヒワがかなり多く見られました。

▼鳥崎につくと、崖下にはウミウ、ヒメウが集う岩場が見えます。

▼その周辺から鳥影が濃くなり、クロツグミの歌が聞こえてきました。
コサメビタキ(写真)が登場。周辺で3羽ほど見られましたが、翌日にはさっぱり見かけなくなりました。
オオルリ、キビタキ、コサメビタキの順で通常は渡ってくるので、コサメの多さは、ヒタキの渡りの終盤を意味しているそうです。

▼突然、ムシクイの小さな群れが現れました。その中にキマユムシクイが。翼帯の1本がやけにはっきり見えます。(Yellow-browed Warbler)

▼こちらはセンダイムシクイ。翼帯がほとんどありません。(Eastern Crowned-Warbler)

▼この春は地元ではさえずりを聞くことができなかったので、ここで初めて「焼酎一杯グィ~」を聞きました。

▼牧平に戻ってT字路右手の奥を見ていると、草むらで餌をとるキマユホオジロが2羽見られました。(Yellow-browed Bunting)
しかも、そのすぐそばに、またキマユムシクイがいました。
「(信じられない、ダブル・キマユだ…!)」と驚きましたが、「キマユだらけ」という印象が今回の粟島3日間をつらぬく全体的な感想でした。

▼灰色地に模様がはっきりした美形のレース用カワラバトが歩いていました。