ベトナムの野鳥(4)Vietnam Birding コシアオヤイロチョウ、フーキェンアオヒタキ
1月上旬に訪れたベトナム、ク・ポン国立公園のハイドで撮影した写真です。
▼さっそくお腹を空かしたフーキェンアオヒタキがやってきました。(Fujian Niltava)
▼近年日本で初記録され広く名前を知られました。こっくりした青とだいだい色で、くちばしの付け根がちょっと隆起したような独特のシルエットをしています。
▼さて、前回紹介したミドリシマヤイロチョウのほかに、もう一種類、ヤイロチョウが登場しました。コシアオヤイロチョウのメスです。(Blue-rumped Pitta)
▼個人的にベトナムツアーで一番インパクトがあった鳥だったかもしれません。ミドリシマヤイロチョウのことばかり念頭に置いていたので、すっかりノーマークだったせいか、素朴かつ不思議な存在感に不意の衝撃を覚えました。
▼コシアオヤイロチョウは、ミドリシマヤイロチョウより一回り大きく、ドーンとした感じ。
ときおり、お嬢様風の首元のフリルを立てて謎のアピール(警戒?)。
▼「コシアオヤイロチョウ」の名の通り腰のあたりは美しい水色をしていますが、そもそも全体的な地色のベージュが古い博物画からそのまま飛び出してきたような色合いで素晴らしいです。
▼オスは全体的に水色がかったもっと濃い感じです。オスも遠目にじっとこっちを見ていたのですが、警戒心が強く、撮影できる距離までは来てくれませんでした。
▼ハイドを切り上げると、石灰岩でできた岩場のポイントへ移動。とても寒くて地元の方は焚き火をしています。
岩場の崖下で、ここでしか見られないターゲットバードをガイドさんが相当な時間をかけてコールしたり探したりしてくれました。
ところが全然反応がありません。
個人的に諦めかかってきた頃、ついにどこからともなく岩場を跳ねるようにして彼らがやってきました。クロサザイチメドリです。(Limestone Wren-Babbler)
▼ものすごく素早いのでどうにか撮れてて良かったです。日本で言うとミソサザイのような、クロサザイチメドリ。
▼さらに、その名もセッカイガンムシクイが頭上に群れをなして登場。(Limestone Leaf Warbler)
石灰岩という特殊な地形を好む小さくてすばしっこい鳥たちを必死で観察しました。
▼その後は林道を散策して、何度も登場したにも関わらずなかなか撮れなかったメジロモリムシクイをゲット(ブレブレ)。(White-spectacled Warbler)
▼最後は宿の近くを散策。目の端に真っ赤な何かが飛び込んできたので必死で探すと、キゴシタイヨウチョウでした。英名のCrimson Sunbirdのほうがマッチしています。
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